ご飯をよく食べて
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第一章
ご飯をよく食べて
国咲家の愛犬であるふわりはミニマムとティーカップの間のサイズのトイプードルでありかなり小さい。
だが活発で元気がよくだ。
「ふわりって身体の割によく食べるな」
「そうなのよね」
国咲家の息子の洋介は母の百合子にふわりがケージの中でドッグフードを美味しそうに食べる彼女を見て言って母も応えた。
「これが」
「犬ってよく食うって聞いたけれど」
「実際によね」
「よく動くからか」
「それに恒温動物でしょ」
「学校で習ったな」
洋介は母に言われて思い出した。
「そういえば」
「そうでしょ」
「俺県内であまりレベルの高くない高校入ってな」
「卒業してすぐに今のお仕事はじめたわね」
「ラーメン屋に就職してな」
「そうだったわね」
「それでもな」
学業は不得意だったがというのだ。
「その言葉はな」
「知ってるわよね、あんたも」
「恒温動物か変温動物かってな」
「鳥類や哺乳類が恒温動物でね」
「自分で体温整えてるな」
「それで犬も哺乳類で」
それでというのだ。
「体温を保つ為にはかなりエネルギー使うから」
「犬はよく食うんだな」
「しかもふわりはトイプードルで」
母は今度は犬の種類の話もした。
「元々狩猟犬でよく動く種類の娘だし」
「その中でも動くの好きな方だな」
「だからね」
それでというのだ。
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