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夢幻水滸伝

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第二百八十八話 チェサビーク湾入りその十三

「そのうえでや」
「攻略していきますね」
「それでや」
 そのうえでというのだ。
「チェサビーク湾の入り口を掌握するんや」
「湾の東側もですね」
「そのうえでな」
「湾に入りますね」
「そや、そしてな」 
「アナポリスもですね」
「掌握する」 
 この街をというのだ。
「そうするで」
「わかりました、予定通りにですね」
「やってく、しかしな」
 ここでメルヴィルはこうも言った。
「予定は予定でや」
「その通りに進むか」
「そうはならん」
「そうですね、何でも」
「予定はあくまで想定や」 
 それに過ぎないというのだ。
「それでや」
「現実はかなり変わりますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そやから状況が変わればな」
「それに対処していきますね」
「行き当たりばったりかというと」
 状況に応じての対処はというのだ。
「またちゃう」
「予定というものを立てて」
「計画もそうしてるとな」
「そこに骨子が出来ますね」
「その骨子を元にしてな」 
 そうしてというのだ。
「動いてく、それでや」
「ことを進めますね」
「確かな計画があるとな」
「予定として考えて」
「不測の事態が起きてもや」
「対処しやすいですね」
「その計画の中で最悪の事態もな」 
 これもというのだ。
「想定してや」
「立てますね」
「そうするんや、そしてな」 
「予定外の事態が起こっても」
「落ち着いて対応出来る」
 最悪の事態を考えていればというのだ。
「そういうことや、今回もな」
「そうしていますね」
「災害が起こってもな」
 戦の中にというのだ。
「そしてモンスターが大発生したり」
「巨人が出てもですね」
「対処する、そういえば最近巨人も出んな」 
 メルヴィルはこのことにも気付いた。
「そやな」
「そうですね」
 ジェーンも確かにと応えた。
「時々出ていたのが」
「最近はな」
「何かロシアとかインドとか欧州によお出て」
「アメリカにはな」
「出てへんですね」
「わし等のとこにもな」
「そうですね」
「神出鬼没やが」
 この世界の巨人達はというのだ。
「最近はな」
「アメリカにもですね」
「出て来んわ」
「このことも不思議ですね」
「連中が何なのか」
 ジェーンに首を傾げさせながら話した。
「ほんまにな」
「このことがですね」
「気になるわ」
「ほんまにそうですね」
「連中がこの世界の危機か」
「そうも言われてますね」
「その辺りも気になるしな」
 だからだというのだ。 
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