夢幻水滸伝
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第二百八十八話 チェサビーク湾入りその三
「流石メルヴィル君じゃのう」
「いやあ、お強いですね」
「フィラデルフィア掌握にです」
「もうデラウェア州とメリーランド州攻めですか」
「艦隊も動かされるそうですし」
「伊達に六将星の一人じゃないわ」
瑠璃子達四人にテントの中で共に食事を摂りつつ話した。
「ほんまにのう」
「そうですね、ほなですね」
「私等も負けてられへんですね」
「ここで、ですね」
「戦いますね」
「そうじゃ、ピッツバーグを攻めてじゃ」
前にしているこの街をというのだ。
「攻略するんじゃ」
「そうですね、ほなです」
「今から囲んで攻めますね」
「そうしますね」
「これから」
「そうじゃ、そしてじゃ」
そのうえでとだ、碧はパンを食べつつ話した、メニューは主食のそれに茹でたソーセージとジャガイモにキャベツと人参と茸とオリーブの炒めものにコーンポタージュである。
「そこからじゃ」
「さらに軍を進め」
「ウエストバージニア州ですか」
「そちらに入りますか」
「そうしますか」
「州の中央部は東から徐々にこっちに降ってちょるのう」
碧は四人にこのことも和した。
「それならじゃ」
「はい、ピッツバーグも攻略したら」
瑠璃子はポタージュを飲みつつ話した。
「今度は西からも降っていきますね」
「もう州を守る戦力はなくなりますさかい」
紗枝はこのことをキャベツを食べながら話した。
「降るしかないですね」
「降ってもメルヴィルさんは自治と立場保証されますし」
由香は政から話した、今はジャガイモを食べている。
「降っても問題ないですからええですね」
「しかも軍は乱暴狼藉をしません」
雅美は軍律の話をした、そのフォークにはソーセージがある。
「うち等もメルヴィルさん達も許しませんし」
「そうじゃ、降らん筈がない」
碧もその通りだと述べた。
「そやからじゃ」
「このピッツバーグを攻略すれば」
「ペンシルバニア州はメルヴィルさんの勢力になりますね」
「そのことが決まりますね」
「事実上」
「そうじゃ、わらわ達は今はメルヴィル君達の仲間じゃ」
そうなっていることも話した。
「助っ人であるがのう」
「そうですね、お金貰ってますし」
「雇われてますし」
「それで一時でも仲間になってますし」
「仲間やとですね」
「その立場で戦ってじゃ」
そうしてというのだ。
「他のこともじゃ」
「やっていきますね」
「今は戦を頼まれてますが」
「政もですね」
「それもしますね」
「そうさせてもらうけえ、では今からじゃ」
四人にあらためて言った。
「ピッツバーグ攻めじゃ」
「やりましょう」
四人同時に応えそうしてだった。
共に戦に向かった、碧は早速城壁に砲撃を行い航空機による爆撃も行った、そうして自分も攻撃を行おうとするが。
その時瑠璃子が来て彼女に言ってきた。
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