夢幻水滸伝
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第二百八十八話 チェサビーク湾入りその二
「左右から優勢な戦力で攻めてや」
「敵を追い詰めるんですね」
「そや、フィラデルフィアは新たな戦略拠点にするが」
それと共にというのだ。
「今度はな」
「海からアナポリスを目指しますね」
「デラウェア、メリーランドの二州も掌握してな」
「湾の入り口にある諸都市も攻略して」
「アナポリスもそうするで」
こう言ってだった。
メルヴィルは実際に艦隊に多くの海兵隊を乗せてだった。
アナポリス攻略にかかることにした、だがその前にだった。
デラウェア州、メリーランド州の街や村に使者を送って自分達に降る様に促した。そのまま降る街や村もいたが。
エミリー達について従わない街や村も多かった、メルヴィルはそれを見てジェーンに対して話した。
「あの二州はどのみち手に入れる」
「その必要がありますね」
「そやから艦隊と海兵隊はまずはヨークタウンやノーフォークを攻めるが」
こうした都市達をというのだ。
「しかしな」
「それと共にですね」
「二つの州の完全掌握を進めるで」
ジェーンに共に昼食を食べつつ話した、ピザに野菜ステイックを食べコーラも楽しみながら話をしている。
「ええな」
「そうしますね」
「湾の右岸やしな」
この二つの州はというのだ。
「アナポリス攻めを考えたらな」
「その意味でもですね」
「ここはな」
「デラウェア州、メリーランド州をですね」
「まずは掌握するで」
「そしてヨークタウンやノーフォークの」
「あとポーツマスもな」
「バージニア州の海岸の諸都市も」
「攻略する、そうしたらな」
「敵の海を防げて」
「こっちは海からの補給も受けられるな」
ニューヨーク等自分達の勢力圏からというのだ。
「陸からの補給よりもや」
「海からの補給は大きいですね」
「そや、多くのものを一度に運べるからな」
海路即ち船を使えばというのだ。
「そやからな」
「敵の海岸都市を掌握しますか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「チェサビーク湾にや」
「入りますか」
「この間敵艦隊が出て来たらな」
ホーソーンが率いる彼等がというのだ。
「言うまでもなくな」
「戦いますね」
「その時はまたわしが艦隊を指揮する」
その様にするというのだ。
「それでジェーンちゃんはな」
「二つの州の掌握をですね」
「やってくれるか」
「はい」
ジェーンは向かい合って座り共に食事を楽しむメルヴィルに答えた。
「そうさせてもらいます」
「ほなな」
「はい、では今は」
「二州の掌握とノーフォーク等の攻略や」
戦略を決定した、そしてその通りにだった。
メルヴィルとジェーンはまずはデラウェア州とメリーランド州に軍勢を送り自ら率いて従わない街や村の掌握にかかった、星の者である二人が率いて自ら戦うとだった。
どの街や村も忽ちもなかった、二州は忽ちのうちにメルヴィルの勢力になっていった、そのことを聞いてだった。
ピッツバーグに瑠璃子達と七万の軍勢と共に到着した碧はにやりと笑って話した。
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