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夢幻水滸伝

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第二百八十三話 財団を立ち上げてその十

「そうですさかい」
「そちらにですね」
「行ってもらいますね」
「賊は主に」
「そうです、力仕事が出来るなら」
 それならというのだ。
「そっちに行ってもらいます」
「人手は何でも必要ですね」
「あらゆる仕事に」
「それでジェーン様としてもですね」
「彼等を迎え入れますね」
「重罪人は警察に突き出しますが」
 そうして司法の手に委ねるがというのだ。
「そやけどです」
「それでもですね」
「罪が軽いなら」
「それならですね」
「そうしていきます」
 財団で働いてもらうというのだ。
「それで建設業あとこうしたです」
「賊やモンスターの退治」
「そちらにあたってもらいますね」
「そうしていきますね」
「はい、そして」
 ジェーンはさらに話した。
「この州の治安をよくすることもしていきましょう」
「最近メルヴィル様もはじめておられますが」
「この州に勢力を拡大されて」
「我々もですね」
「そうしていきますね」
「そうしていって」
 そのうえでと言うのだった。
「ロードアイランド州の治安をよくしていきましょう」
「わかりました」
「街や村の治安もよくなっていますが」
「メルヴィル様の善政により」
「私達もですね」
「働いていきますね」
「そうしていきましょう」
 こう言ってだった。
 ジェーンは賊やモンスターの退治も自ら出陣したうえで行っていった、このことは州でも評判になってだった。
 財団ひいては彼女は神の様に言われた、だが。
 ジェーン自身はだ、今では貴重な相談役になっているこの世界に来て最初に会った占い師の老婆と病院の院長に夕食の時に話した。
「まだまだです」
「至らない」
「そうですか」
「はい」
 ロブスターの香草炒めを食べつつ答えた。
「とても」
「ですがもうです」
「アンダーソン様の評判はかなりです」
「まさに星の方だと言われ」
「神の様に言われていますが」
「いえ、僕ちんはどうもです」
 ロブスターの殻を取りつつ話した、メニューは他にはアメリカンクラブサンドそれに蟹とトマトと玉葱のシチューそれにマッシュポテトがある。主食はパンで酒は白ワインだ。
「自分は精々州一つをどう出来るか」
「それ位だとですか」
「そうお考えですか」
「はい」
 二人にそうだと答えた。
「そう思ってます」
「ではです」 
 院長はマッシュポテトを食べながらジェーンに問うた。
「これからのことですが」
「世界を救うことについてですね」
「どうお考えですか」
 ジェーンの目を見て問うた。
「一体」
「まだ考え中ですが」 
 院長にこう前置きして答えた。 
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