夢幻水滸伝
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第二百七十五話 洋食を食べつつその五
「滅茶苦茶ええ感じに治まってたし」
「それでやね」
「綾乃ちゃんの下に入る形でな」
それでというのだ。
「一緒になったんや」
「あの時ほっとしたわ」
綾乃はワインのグラスをまた空けて言った、そして傍にあったボトルから自分で注ぎ込んでそうしてまた言った。
「芥川君と衝突せんで」
「平和に同じ勢力になってやな」
「よかったわ」
見ればほっとした顔になっている、そのうえで言うのだった。
「そこからさらに勢力拡大出来たし」
「そやな、僕も思うわ」
「神星が二人になって」
「それで尚更な」
「勢力拡大も統治も楽になったわ」
「そこで僕が来たんやったな」
中里はソーセージを食べつつ言った。
「丁度」
「そや、自分が神星やとは思わんかったが」
芥川はナポリタンを食べながら笑顔で応えた。
「しかしな」
「それでもやな」
「こっちに来てくれてな」
「尚更やな」
「勢力拡大が出来る様になった」
「それで統治もやな」
「そや、神星三人にや」
それにというのだ。
「あれだけの人材がおってな」
「僕等は日本統一が出来たか」
「それで十星連合も築けた」
「一連の戦に勝ってやな」
「そや」
まさにというのだ。
「ほんまにな」
「そういうことやな」
「神星三人にあれだけの星のモンがおるとな」
施はチキンのソテーを食べながら言った。
「ほんまに強かったわ」
「ああ、兵の数や技術も戦い方で凌駕してきたからな」
羅はミートソースをフォークに辛めながら応えた。
「星のモンの力を使った」
「兵の数は圧倒的で自分等星のモンの力にも自信があったが」
「負けたな」
「それな」
トウェインはソーセージをフォークで取ってから言った。
「こっちの世界では星のモンがかなり強い」
「戦略兵器クラスや、その兵器を使ったからこそや」
メルヴィルはクリームコロッケを楽しみつつ応えた。
「負けてもうたな」
「あたし達はね、見事な作戦もあったし」
アレンカールはサラダを食べてから言った、野菜もしっかりとある。
「皆負けたわね」
「そやな、それで綾乃ちゃんが棟梁になって」
シェリルはまたビールを飲んでから述べた。
「よかったわ」
「けど皆棟梁としてちゃんとしてたやん」
綾乃はオムライスを食べてだった。
またワインをぐっと飲んでグラスを空にしてから話した。
「うちも皆の政見てかなり勉強してるねんで」
「その勉強するとこがちゃう」
リーは真剣な目で述べた、そのうえで豚カツを食べている。
「今もそうしてるな」
「そのことがなん」
「ええんや」
「そうやの」
「綾乃ちゃんにはカリスマ性があって」
そうしてというのだ。
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