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夢幻水滸伝

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第二百七十四話 崑崙その四

「やってくで」
「あちらとはですね」
「自分等としてはな」
「それはアラビアも同じやな」
 羅はこの地域の話もした。
「もっと言えば中近東全体やな」
「アフリカの北部も入りますね」
「ああ、地中海南岸の方もな」
 羅は蒲の問いに答えた。
「入るわ」
「この場合は」
「ペルシャと言われる地域からですね」
「小アジアにアラビア半島にな」
「地中海南岸部もですね」
「サハラ砂漠までな」 
 そこまでというのだ。
「入るわ」
「広いですね」
「ただあちらは星のモンは少ない」
 アラビアの方はというのだ。
「やっぱり全員天の星のモンやがな」
「そやけどですね」
「そこが問題や、まああそこもな」
 そのアラビアもというのだ、羅は考える顔になり様々な船達を見つつそのうえで話をするのだった。
「あっちの星のモン次第ということでな」
「やってもらうことですね」
「そや、ほんまにこっちはこっちでな」
 即ち自分達でというのだ。
「やることがや」
「多いですね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「そうした状況やからな」
「それぞれの地域で、ですね」
「やってもらうわ」
 こう言うのだった。
「まずはな」
「そうですか」
「というか欧州と果たしてどうなるか」
 施は考える顔で述べた。
「わからんしな」
「将来戦にもですね」
「なるかもな」
 金に話した。
「ほんまに」
「そう考えると」
「欧州と戦ってもな」
 その状況になろうとも、というのだ。
「その場合もな」
「戦われますね」
「そうするしかない、この世界は話で収まらんとな」
「戦になりますね」
「起きた世界でもそうやが」
「こちらの世界でもということですね」
「人の性質か」
 施はやや苦い顔になって話した。
「話で解決せんとな」
「拳ですね」
「それで解決しようかってなるのはな」
 こうした流れになることはというのだ。
「ほんまにな」
「人の性質ですね」
「そうかもな」
「そやから我等も六将星やな」
 羅も言った。
「戦う星や」
「まさにそうやな」
「軍を率いて我等自身もな」
「神具で戦うしか」
「星のモンは多くがそうするが」
 戦う神具を持っている者はというのだ。 
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