おぢばにおかえり
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第七十二話 キャンバスライフその三十七
「だからね」
「そこは注意ですね」
「そうしてね」
緑の木の下で言いました、春なので木の葉の色は淡くて風も爽やかです。この雰囲気が大好きです。
「新一君にとっては難しいでしょうけれど」
「そうした癖性分なので」
「けれどね」
「努力していくことですね」
「そうしていってね」
「かなり長い時間かかってもですか」
「そうでもよ、一生かかってもね」
それでもと言いました。
「そうしてね」
「一生ですか」
「そう、一生かけてね」
それがいんねんを切ることになるからです、私はこのことを言いました。
「そうしていってね」
「それが魂のいんねんを切って」
「そして代々のいんねんも切るから」
おみちの教えをそのままお話しました。
「そうしていってね」
「中々なおらなくてもですね」
「そうしていってね」
「そうします」
「そうしていってね、じゃあ私今から詰所に戻るけれど」
もう帰るからです。
「新一君はどうするの?」
「ちょっと博物館行きます」
「あそこに行くの」
「それで色々なもの見ます」
そうするというのです。
「あそこの博物館凄いですしね」
「かなり色々なものあるわね」
「そこに行ってきてあとお墓地にも行ってきます」
「そうするのね」
「はい、そうしてきます」
「毎日おぢばで結構歩いてるわね」
新一君のこのことに気付きました。
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