夢幻水滸伝

「まがいものは人を壊します」
「まさに薬と毒ですね」
「その違いですね」
「真の宗教とまがいものは」
「似ている様で違うのです」
　茅は強い声で話した。
「そやからです」
「そうした団体は取り締まり」
「そのうえで捕まえ処罰する」
「そうしていきますね」
「そうします」
　こう言うのだった。
「そうした者達は、そちらの政も進めましょう」
「わかりました」
「では信仰の自由を守り」
「そしてですね」
「カルトは取り締まりますね」
「おら様はこの世界ではわかります」
　茅は強い声で述べた。
「僧侶であるせいか」
「本物と偽物の違いが」
「それがおわかりになるのですね」
「宗教のそれが」
「ほんまにわかります」
　実によく、そうした言葉だった。
「そうですさかい」
「その見極めもですか」
「されていかれますか」
「茅様が」
「最終的にはそうします」
　茅は官吏達に答えた。
「この勢力の棟梁はおら様ですし」
「そうですか」
「ではですね」
「賊やモンスターを征伐し」
「ヤクザ者達を取り締まり」
「悪質な宗教団体もですね」
「対していきます」
　その様にするとだ、茅はまた言った。
「政として」
「そうですか、ではです」
「我等もそちらにあたります」
「海南省の平和と繁栄の為にも」
「そうします」
「その様にお願いします、勢力の拡大は順調ですが」
　即ち海南省の統一はだ。
「やるべきことは多いですね」
「左様ですね」
「それが政というものですね」
「やるべきことは多くです」
「しかも絶えません」
「そうですね、果てしなくです」
　まさにそうした感じでというのだ。
「続いてしかも出て来ますね」
「それを解決していく」
「少しずつでも一つずつでも」
「それが政というものですね」
「そのこともわかりました」　
　この世界において実際に政を執ってみてだ。
「傍目にはこんな簡単なことが出来ないわからないのかと思っても」
「実際にはどうか」
「自分がやってみるとですね」
「わかりますね」
「スポーツでも何でそこでそんな失敗するんだと思っても」
　それでもというのだ。
「実際にそのスポーツをしてみるとです」
「わかりますね」
「自分のその肌で」
「そうなりますね」
「それが経験ですね、何事にも偉そうに言う人は」
　茅はこうした輩についても言及した、こうした輩もまた何時でも何処でも存在しているものであるのだ。