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おぢばにおかえり

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第七十二話 キャンバスライフその二十八

「絶対に駄目ですね」
「全く。先輩のこと理解しようともしてないでしょ」
「するつもりもないですよ」
「そうよね、許さないって言ったし」
「はい、ですが先輩にとってはいい人なんですよね」
 ここでこうも言ってきました。
「物凄くお世話になった」
「そうよ、一年間ね」
 東寮で同じお部屋で、です。
「どれだけお世話になったか」
「恩がありますね」
「尊敬もしているわ」
 心からです。
「私にとっては大切な人よ」
「そのことはわかります」
 こうも言うのでした。
「僕も」
「新一君にとっては悪い人で私にとってはいい人ってことね」
「はい、凄くいい人だってことが」
 私にとってはというのです。
「わかります」
「そうなのね」
「人によって見方が違いますね」
 こうも言うのでした。
「何でも」
「それはね」
 私もその通りだと答えました。
「本当にそうでね」
「どんな人でもその人によって見方が違いますね」
「人だけでなく色々な物事がね」
「そうですよね」
「長池先輩もね」
 この人にしてもです。
「新一君にとっては全否定する人でも」
「先輩にとってはですね」
「尊敬出来る人なのよ」
「全く違いますね」
「高井先輩も佐野先輩もね」
「僕お二人にはホワイトデーに中にゴミ入ったプレゼントしたいですね」
「それやったらはったおすからね」
 このことを注意しておきました、 
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