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夢幻水滸伝

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第二百六十六話 決戦を選択その二

「自分の考えではな」
「左様ですか」
「そやからな」
 それでというのだ。
「戦うにしてもな」
「短期決戦ですね」
 蒲が言ってきた。
「それがですね」
「そや、収めたい」
「それで中国を統一する」
「そうしたい、けどな」
「羅さんがそれに乗られるか」
「それが問題や、あいつは別に悪い奴やなくてな」
 施は今度は起きた世界で彼と会ってわかっていることを述べた、起きた世界でも彼や郭とは同じ中国人ということもあり付き合いがあるのだ。
「話もわかって別に好戦的やないが」
「それでもですね」
「果たしてどう考えるか」
 羅がというのだ。
「それがな」
「問題ですね」
「そや、出来れば一戦でな」
 その決戦でというのだ。
「話が収まればな」
「それで、ですね」
「ええが」
「一戦ならですね」
「戦はそれで終わってな」
 そうなるというのだ。
「国力も疲弊させんし民にも迷惑がかからん」
「そやからですね」
「戦をするにしても最善や」
 そうだというのだ。
「ほんまにな」
「ほなここは」
「何とか一戦でな」
 それでというのだ。
「収めたいわ」
「そうですね」
 白は施の言葉に真剣な顔で頷いた。
「ここは」
「そやからな」
「どうするか」
「ちょっと羅と話すか」
 相手となる彼にというのだ。
「そうするか」
「そうされてですね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「あらためてな」
「戦われますか」
「そうしよか」
 こう言うのだった。
「北京に人を送ってな」
「そのうえでやな」
「あっちと話してな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「話をするな」
「そうするな、あいつも戦はするが」
 羅もというのだ。
「しかしな」
「それでもやな」
「決して好戦的な奴やない」
「民に迷惑をかけることもせんな」
「そうした奴や、あっちの他の星のモンもな」 
 彼等もというのだ。
「これといってな」
「好戦的なモンはおらんな」
「無闇に戦をしたがる奴はな」
「それやとやな」
「戦をしても」
 それでもというのだ。
「それはな」
「即座にやな」
「済ませる奴や、そやから一戦で決着をつけられるなら」
 それならというのだ。 
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