| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百六十四話 侠の世界からその十

「あかんな」
「全くですね」
「それではですね」
「これからもですね」
「強い軍にしてこうした仕事もしてくで」
 山の中でモンスター退治をしてから言った、こうしたこともしつつだった。
 緑麗は政を行っていった、だがそんな中である賊の集団の話を聞いて顔を曇らせてそのうえで言った。
「すぐに私が兵を率いてな」
「出陣されて」
「そうしてですか」
「賊を征伐されますか」
「そうされますか」
「そうするわ」
 こう答えた。
「放っておけんからな」
「そうですか、ではですね」
「すぐに出陣されますね」
「横断山脈の方に」
「あの辺りを根城にしてな」
 賊達はというのだ。
「勢力を築いていてや」
「その地位kの民達を虐げている」
「それならばですか」
「即座に征伐し」
「民達を救いますか」
「そうするわ、ほな二万の兵を率いてな」
 その様にしてというのだ。
「すぐに出陣してや」
「成敗する」
「これより」
「そうしてくるわ」
 緑麗は強い声で言ってだった。
 即座に出陣の用意を命じてそのうえで二万の兵を率いてまずは既に勢力圏に保山に入ってだった。
 そこからだ、兵達に話した。
「この街の左右にある二つの川を下ってや」
「攻めていきますか」
「そうされますか」
「そうして敵を攻めるのですか」
「この度は」
「そうするで、敵は山脈全体に勢力を持ってるが」
 賊達はというのだ。
「山を進むよりな」
「川ですか」
「それを用いてですか」
「賊達を攻めていきますか」
「川を使えば進むのは楽やし」
 山をそうしていくよりもというのだ。
「それに補給も楽やろ」
「はい、確かに」
「川を使いますと」
「山路を進むよりもです」
「遥かに楽です」
「そやからな」
 それでというのだ。
「それを使ってくで、そして空からな」
「空ですか」
「空からもですか」
「仕掛けますか」
「私も術で飛べるし」 
 空をというのだ。
「翼を持つ種族の将兵達はな」
「空から攻めるのですか」
「そうされますか」
「いや、それよりも偵察や」
 それを行うというのだ。
「私は空から全体を見て采配を執るしな。気球もな」
「それも使いますか」
「気球も」
「それもですか」
「私等はまだ飛行船や航空機は持ってへんが」
 空船もだ、まだそうしたものは持っていないのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧