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夢幻水滸伝

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第二百六十四話 侠の世界からその六

「そっちの専門やないけどな」
「林業の知識もおありで」
「植林のことも学んださかいな」
 それでというのだ。
「ここはな」
「植林もですか」
「してな」
 そうしてというのだ。
「伐採して木材を利用してな」
「その後に禿山にならない様に」
「してこな」
「そうしていきますか」
「木があると木にもよるが実が実るし」
「それを食べられますね」
「それにそこに生きものが来て環境も守られるし」
 このこともありというのだ。
「それで大雨が降っても木が雨吸って水も止めるし」
「水害も防げますか」
「そやからな」 
 こうしたことも考えられるからだというのだ。
「ここはな」
「植林もですか」
「してこな」
「そうですか、では」
「林業に力を入れてくで」
 こう言って実際にだった。
 そちらにも力を入れた、そして。
 木それに木材を売ってそこからも利を得てだった。
 その利を昆明の学校等公共施設の充実に使った、するとその分街はよくなっていった。そのうえでだった。
 緑麗は周辺の街や村に使者を送って自分のことを話して自分の勢力に入る様に言った。そうして降った街や村はそのまま入れ。
 断った街や村は自ら兵を率いて攻めた、だが。
 常に城壁の門を自分が涯角槍を上から下まで一閃させ衝撃波を出してだった。
 それで一撃で粉砕させてから再び自分達のところに入るかどうか聞いた、すると神具の威力に驚愕してだ。
 どの街や村も降った、そうしてだった。
 勢力を拡大していった、緑麗は昆明で話した。
「門を一撃で破壊されたらな」
「そこが守りの要ですから」
「そこを壊されるとですね」
「やはり降りますね」
「そうなりますね」
「これは勝てんと思ってな」
 戦ってもというのだ。
「そうなるさかいな」
「だからですね」
「まずは門を壊す」
「それで白様のお強さを見せて」
「降るべきとわからせているのですね」
「百戦百勝はスポーツやとええ」
 こちらではというのだ。
「試合やとな」
「はい、そうですね」
「スポーツはそうしたものです」
「勝負をするものです」
「ですから勝つに越したことはありません」
「そや、けれど戦はちゃうやろ」
 こちらではとうのだ。
「そやろ」
「国と国の争いでして」
「国も人も傷付きます」
「そうなってしまいます」
「どうしても」
「お金もかかります」
「戦うとそれだけで消耗する」
 緑麗は茶を飲みながら話した、昆明の官吏達と共に昼食を摂りながらそのうえで話をしていてそこで茶を飲んだのだ。 
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