夢幻水滸伝
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第二百六十三話 山中の賢者その四
「とてもです」
「偽物とは思えません」
「レベル四十の人も稀だというのに」
「二百を優に超えておられるのでは」
「それでわかりますか」
言われてだ、花華も頷いた。
「レベルとステータスで」
「そこまで高いのは神霊です」
「龍や巨人の三倍以上のレベルですから」
「流石にです」
「誰もがわかるものです」
「そうですか、そしてその高い能力を用いてですね」
花華は二人の言う自分達星の者の能力の高さから述べた。
「この世界を救うのですね」
「そうなります」
「宜しくお願いします」
「それでは」
強い声で頷いてだった。
花華は旗揚げをした、早速貴陽において活動を開始したが。
言った通りに早速貴陽の状況を数字でも視察で確認した、そのうえで話した。
「確かにまとまってるな」
「はい、この通りです」
「この街はまとまっています」
「この通りです」
「はい、ですが」
それでもとだ、花華は役人達に話した。
「これはもっともっとよおなります」
「政によってですか」
「そうなりますか」
「この街は」
「そうなります、ほなです」
花華は役人達にさらに話した。
「具体的に何処をどないしてくかをです」
「お話してくれますか」
「その政を」
「そうしてくれますか」
「そうさせてもらいます」
こう言ってだった。
役人達に自分が考えた具体的な政策を話した、すると役人達も唸った。
「よくそこまで」
「細かいところまでお気付きですね」
「それを実行されますと」
「確かに街は遥かによくなります」
「貴陽をよおして」
今以上にというのだ。
「治安のええ豊かな街にすることです」
「今はですね」
「そうされますね」
「腰を据えて」
こう言ってだった。
花華は実際にまずは貴陽の治安と産業それにインフラの充実に力を入れた、それが整ってからはというと。
陸路と水路での交易に重点を置いて路や港の整備もしていったが。
他の街や村とは友好関係を築くことをしてだった。
「あの、勢力拡大は」
「どうも他の星の方はそちらに励んでおられますが」
「降る様に使者を送ったり攻めたりして」
「そうしていますが」
「ああ、それですね」
花華はわかっているという返事で応えた。
「それはあまりする気ないです」
「そうなのですか?」
「他の方とは違い」
「それはされないですか」
「それをするよりも」
こう言うのだった。
「まずはです」
「この貴陽を豊かにする」
「これまで通りですか」
「そちらに専念されますか」
「そうしていきます」
貴陽の市庁舎の自分の執務室で官吏達に話した、今は邸宅も用意してもらいそこで暮らして食事も充分に食べている。
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