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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五百二十九話 運命の海戦その十

「生徒に教え導くことなぞ出来ない」
「その通りだ、先生様とか言われてふんぞり返ってる奴も多いがな」
 アザゼルは笑って話に入った。
「そんな奴は成都に馬鹿にされるだけだ」
「その通りだな」
 鉄人も笑って応えた。
「本当に」
「ああ、まともな教師になりたいならな」
「努力することだ」
「絶えずな」
「そうした意味で生徒と同じだ」
「同じ人間だからな」
「そうだ、ではな」
 鉄人はさらに言った。
「世界は違えどな」
「俺達教師もな」
「努力していこう」
 こう話してそうしてだった。
 彼等は今は後方でサポートと指示に専念した、戦いは続いていた。
 その戦いの中でだ、洋は言った。
「敵の動きが思ったより悪いな」
「そうですか?」
 カエサルが言ってきた、戦車は魔法が存在する世界のそれを受けて海面を地上でそうする様に普通に走行している。その戦車からハッチを開けて顔を出しているのだ。
「私達から見ると特に」
「ああ、少しだがな」
「少しですか」
「ほんのな、けれどな」 
 それでもと言うのだった。
「そのほんの少しがな」
「大きな違いですね」
 エルヴィンが応えた。
「そうですね」
「ああ、俺達は普通に動けるからな」 
 海の上でもというのだ。
「丘の上でそうする様に」
「それで少しでも動きが鈍いならのう」
 おりょうも言って来た。
「それが決定打になるぜよ」
「その通りだな」
 左衛門佐に応えた。
「僅かな違いがな」
「私は敵の動きが鈍いとか思わないけれど」
 空かられいが言ってきた。
「けれど若し僅かでもそうなら」
「それが違いになるな」
「ええ」
 洋の言葉に頷いた。
「そうね、それではその分もね」
「活かして戦おうな」
「そうしていきましょう」
「おい、こっちは大丈夫か?」
 ここでクローズが来て仲間達に言ってきた、全速力で来たうえで。
「皆ボロボロだけれどな」
「ああ、大丈夫です」
 カエサルが答えた。
「まだ戦えます」
「本当か?」
「若し限界なら退きますので」
 こうクローズに答えた。
「安心して下さい」
「ならいいけれどな」
「まあ大丈夫だ」
 洋もクローズに言ってきた。
「暫くはな」
「そうか、じゃあ一緒に戦わせてもらうな」
「そう言われる万丈さんこそ大丈夫ですか?」
 れいはクローズ自身に問うた。
「よく無理をされますから」
「あっ、確かに」
「万丈さんそうした人だよね」
 いろりと小紫は洋のフォローをして戦いつつ応えた。 
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