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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五百二十八話 ヒッティーンの血と汗その一

               第五百二十八話  ヒッティーンの血と汗
 仙人を観てだ、ねずみ男はゴブタに囁いた。
「おっさんだけはな」
「いらないっすね」
 ゴブタもどうかという顔で応えた。
「正直言って」
「大飯食って寝るだけだからな」
「しかもそのいびきが五月蠅いっす」
「何もしねえしな」
「本当にいらないっす」
「聞こえておるぞ、何故誰もがわしをそう言う」
 仙人は二人の言葉に怒って言った。
「ごく潰しだの役立たずだの無駄飯食いだの邪魔だのと」
「全部事実だから」
 カッツェが笑って言ってきた。
「正直あんただけいらない」
「貴様言うにこと欠いて」
「おっさん実際邪魔だぞ」
 白虎も言ってきた。
「いるだけでな」
「少し生き方を考えられるべきかと」
 ユリウスは真面目に忠告してきた。
「何もされないですから」
「本当にこの人何もしないよな」
「そうだよな」
 青木と佐藤も言った。
「料理も作らないしな」
「歌も作らないし」
「にゃんぱいあ達もダンス踊るのにな」
「皆の歌に合わせてな」
「それなのにこのおっさんときたら」
「本当に何もしないな」
「駄目ですよおじさん食べて寝てだけだと」
 茶々丸も仙人に言った。
「さもないと本当に無駄飯食いですよ」
「ええい、誰もがわしを悪く言うな」
 仙人はこの状況に怒った。
「わしがこれまでしたことを思え」
「碌なことしてないんじゃねえか?」
「そうよね」 
 叡山も寧々もこう言う。
「過去を聞いていたら」
「迷惑かけまくりでな」
「そうよね、この人が色々いらないことしたから」
 アクマまでもが言うことだった。
「タケル達大変なことになったのよね」
「おっさん、本当にあんた動くとな」
 ホークは本人に冷静に突っ込みを入れた。
「迷惑しかかけねえし動かなかったら大飯食ってでかいいびきかいて寝るだけだあ」
「わしは役立たずか」
「それしか言い様ねえだろ」
 ホークはこうまで言った。
「実際にな」
「だからおっさんはもう寝かしとけよ」
 ユルセンが止めをさしてきた。
「何か食わせてな」
「それが一番害毒ないな」
「そうだよ、本当に無駄飯食いだけれどな」
「食って寝るだけやとな」
「確かに大飯食っていびきもでけえけどな」 
 ユルセンはきなこに話した。
「それだけだからな」
「動いてもらったらあかんねんな」
「本当に余計なことしかしねえからな」
「そやからやな」
「もう寝かせてろ、寺でも住職って言っても食って寝てるだけなんだよ」
「それでずっと暮らしてるんかいな」
「ああ、完全に厄介者だよ」
 そうなっているというのだ。
「だからここじゃ隅っこでな」
「飯食わせてやな」
「寝かせとけ」
「ふん、なら日除けのパラソルをくれ」
 仙人はすっかり不貞腐れて申し出た。
「ここは暑いからな」
「そこで一念発起する人じゃないわね」
 タツマキもそこはわかった。 
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