夢幻水滸伝
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第二百六十一話 成都に向けてその十三
使者を送った、すると張達は施の見立て通りにだった。
降った、施はそれを生徒に向かう船の上で聞いて笑みを浮かべた。
「ほな成都でな」
「三人を迎えるな」
「その勢力全体もな」
郭に答えた。
「そうするで」
「そうか、それでチベットもやな」
「あいつ等が降ったからな」
そうなったからというのだ。
「これでな」
「僕等の勢力圏に入ったな」
「そうなったわ、そやからな」
「王もこれでやな」
「戦は終わりや、それでや」
施はさらに話した。
「成都であの連中を迎え入れて」
「そしてやな」
「そのうえでや」
さらに言うのだった。
「後は政や」
「四川省もやな」
「治めてくで」
「そやな、戦は政の中にあるからな」
「そっちに本格的に入るで」
郭に話した。
「そうするで」
「そうなるな、あと北やが」
「そっちは羅がやな」
「いよいよ統一するわ」
「そやな、ほなまずは」
「南北でな」
「中国をどうするかやな、戦になれば」
施はその目を鋭くさせて答えた。
「是非な」
「勝つな」
「そうなる様にするで」
「そうするな」
「ああ、ほな成都に入って」
またこう言うのだった。
「そしてや」
「そのうえでやな」
「張達も迎えて」
このことも再び話した。
「宴や」
「それを開くな」
「そうするで」
施は笑顔で言ってそうしてだった。
成都に入り張達を迎え入れた、そしてチベットから戻ってきた王を加えて言った通り宴を開いてだった。
彼等と親睦を深めた、四川料理を食べて酒を飲んでそうしたがここで施は張達に対して尋ねた。今彼等は中華風の縁卓を囲んでいる。
「自分等これまでどないした」
「そのことをお話して宜しいですか」
「ああ、頼むわ」
「それでは」
張が応え花華と緑麗も頷いてだった。
そうして話をはじめた、彼等もまたそれぞれの動きがあった。
第二百六十一話 完
2022・6・8
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