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夢幻水滸伝

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第二百六十一話 成都に向けてその五

 施は陸の軍勢を両岸にそれぞれ出してだった。
 そのうえで空船から情報を得て言った。
「よし、あと少しでな」
「敵が来ますね」
「そうなるからな」 
 白に応えて話した。
「もうな」
「敵を待ってですね」
「迎え撃つで」
「そうしますか」
「そして勝ったらな」 
 その時はとだ、施はさらに話した。
「そのまま成都にや」
「向かいますか」
「そうするで」
「そして成都攻略ですか」
「いや、自貢や内江を掌握する」
 成都に至るまでの川岸の都市達をというのだ。
「まずはな」
「一気には向かわへんですか」
「それは出来んな」
 しようと思ってもというのだ。
「そやからな」
「そうした街を掌握して」
「それからや」
「成都ですね」
「そうなる、ほなまずはな」
「ここで、ですね」
「敵を破るで」
 その考えを告げてだった。
 施は布陣を整えた、陸空それに川でそれを行い敵を待ち受けることにした。そして数日経つとだった。
 張達が率いる水軍が来た、それは水軍だけでなく。
「空には空船達がいてですね」
「両岸には陸の軍勢がおるな」
 施は艦橋で隣にいる蒲に応えた。
「そやな」
「はい、それでは」
「そちらはそれぞれ任せる」
「そうされますか」
「白と紅美ちゃんにな」
 それぞれというのだ。
「そうするわ」
「そうされますか」
「そしてな」
 施はさらに話した。
「空は郭にや」
「お任せですね」
「その為に指揮をさせてるからな」 
 だからだというのだ。
「そっちは任せる、そして水軍もな」
「僕にですか」
「任せる」
「では施さんは」
「全体の指揮を執るわ、空からな」
 その様にするというのだ。
「白澤に乗ってな」
「そうしてですか」
「指揮にあたる、ほな頼むで」
「わかりました、では水軍のことは」
「存分にやるんや、自分は水軍の指揮も秀でてる」 
 ステータスや特技で言えばそうだ、施はそれを見て彼に任せることにしたのだ。
「ほなな」
「やらせてもらいます」
 蒲は笑顔で応えた、そうしてだった。
 戦に入った、施は白澤に乗り空に上がりそこから全体の指揮に入った。戦は陸空それに川で入ったが。
 施ははじまった戦を見て白澤に話した。 
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