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夢幻水滸伝

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第二百六十一話 成都に向けてその四

「あそこの傍のや」
「川の合流点か」
「そこまで進出してな」
 そのうえでとだ、施は郭に話した。
「戦うで」
「そうするか」
「そしてな」
「あそこで勝つんやな」
「そうするで」
「そうか、ほなな」
「出陣や」
 こう言ってだった。
 施は自分達も出陣しそのうえでだった。
 川を上っていった、そうして下ってくる張達の軍勢を向かうことにしたが。
 ここで施は川を進む中でこうしたことを言った。
「空船も使うしな」
「やはりそうしますか」
「空からも攻めて」
 そのうえでというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「川の両岸にも兵を配してな」 
 紅美に確かな声で話していく。
「そしてな」
「そこからもですか」
「攻めるで」
「川だけやないですね」
「空に陸にな」 
 その両方からというのだ。
「攻めてな」
「そうしてですね」
「そしてな」 
「勝ちますね」
「そやから空船もあるだけ持って来て」
 上を見る、そこには空船達が編隊を組んで展開している。
「そして陸の兵もや」
「多くですね」
「持って来てる、敵と戦う時にはな」
「川の両岸に出して」
「そうしてそこからも攻撃するで」
 その様にするというのだ。
「砲撃を中心としてな」
「陸空川からの攻撃ですね」
「敵もそうしてくるやろが」
 それでもというのだ。
「そうしてや」
「戦いますか」
「陸は自分と白が出てな」
 今度は率いる者の話をした。
「空は郭や」
「僕か」
「ああ、そっちで戦ってもらうで」
 施は郭にも話した。
「そうしてもらうで」
「ほなな」
 郭もそれはと応えた。
「そうするわ」
「そして自分は蒲と共にや」
 蒲も見て話した。
「水軍を率いてな」
「戦うな」
「そうするわ」
「そうか、人材は存分に使うな」
「向き不向きも考えてな」
 そのうえでというのだ。
「そうするで」
「そやな、ほなな」
「このまま進んでいくで」 
 今は前、川のそこを見て話した。そうしてだった。
 川と川の接点、雲南省に向かう方と成都に向かう方のそこに至りそこから自貢に向かうそちらの入り口でだった。 
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