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夢幻水滸伝

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第二百六十話 雲南省掌握その十六

「火鍋は」
「ええ、しかしこの辛さがですね」
「ええわ、そやからご飯にも合って」
「お酒も進みますね」
「そうなるわ、ほなこれを食べて」
 火鍋をというのだ。
「明日からまたな」
「頑張りますね」
「そうしよな」
「それでは」
 蒲も頷いた、そしてだった。
 今度は羊肉、マトンのそれを食べて白酒を飲んで言った。
「この重慶からですね」
「四川省をどんどんや」
「こちらに加え」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「成都もや」
「あの街もですね」
「掌握する、張達を降してな」
 そのうえでというのだ。
「そうするで」
「そして省全体を掌握するで」
「そうしますね」
「そや、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「中国の南を統一するで」
「いよいよその時が来ていますね」
「そや、そしてな」
「統一したならば」
「その後はな」
「中国全体もですね」
「そうするわ」
 蒲に野菜を食べつつ話した。
「いよいよな」
「そうですね、ほな」
「今はこの四川省をな」
「掌握しますね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 施はまた飲んだ、そのうえで頭の中に中国全体の地図を出してだった。
 戦略を立てた、そしてこうも言った。
「この世界でも中国の西は標高が高いな」
「そうですね」
 紅美が応えた。
「東は低く」
「浮島はあるという違いがあってもな」
「それでもですね」
「地形自体は然程変わってなくてな」
 それでというのだ。
「中国やとや」
「西は標高が高いですね」
「そして東は低い」
「そうなっていますね」
「そして北は馬で進むのに向いていて」
「南は船ですね」
「川はこっちの世界の方が多いけどな」
「面積は五倍ですから」
 此方の世界の地球はだ。
「その五倍分です」
「川が多いな」
「長江も黄河も支流が多く」
「血脈みたいに中国全体を流れてるわ」
「そうですね」
「それは他の国も同じでな」
 中国だけでなくというのだ。
「それでや」
「人の暮らしを支えています」
「水がないとな」 
 どうしてもというのだ。 
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