夢幻水滸伝
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第二百六十話 雲南省掌握その十
「重慶ですか」
「そや、郭達がおるな」
「あの街を目指しますか」
「やっぱりあの街や」
施は蒲に船の甲板の上で語った。
「四川省で拠点にするにはな」
「そやからですね」
「あそこまで下ってな」
そうしてというのだ。
「郭達と合流してや」
「あちらを拠点にしてですね」
「そや、四川省を攻めてくで」
「成都と重慶の対決ですね」
「張達は成都におるが」
四川省の都であるこの街にというのだ。
「その成都とな」
「重慶で、ですね」
「戦うことになるな」
「四川省での戦は」
「そや、ほなまずはな」
「重慶ですね」
「あの街に入るで」
こう言ってだった。
施は六十万の軍勢を川を使って重慶に向かった、川を使うと六十万の大軍もかなりの速さで重慶に到着した。
施は重慶の港に着くと出迎えた郭に話した。
「やっぱり鉄道か船やな」
「迅速に進むにはやな」
「どっちも進もうと思えば二十四時間やからな」
常に進めるからだというのだ。
「そやからな」
「速いな」
「そや、それでや」
郭に笑って話した、そこには他の星の者達もいる。
「六十万の軍勢がや」
「ここに来たな」
「これで四川省でも戦えるな」
「ああ、しかし重慶攻めは案外な」
「苦労せんかったか」
「ああ、敵は強かったけどな」
それでもというのだ。
「僕等が空から攻めてな」
「そうして勝ったか」
「攻め落とせたわ、それで自分の言う通りや」
「重慶から攻めんかったな」
「そうしたわ、ただ降る街や村はな」
四川省のというのだ。
「受け入れていったで」
「そうしたな」
「それで四川省の一割位がや」
それだけがというのだ。
「こっちに入ったわ」
「一割か」
「重慶周辺を中心にしてな」
「今の時点で一割はええな」
施は笑顔でよしとした。
「ほなこれからや」
「さらに勢力を拡大していくな」
「そうするで」
郭に笑顔のまま答えた。
「そしてや」
「張達と対決するな」
「そうする、ただこっちは百万を超えるが」
それだけの数だがというのだ。
「迂闊にはや」
「攻めんな」
「やっぱり戦よりもな」
「話でやな」
「四川省の街や村を降してくで」
その様にするというのだ。
「徐々にな」
「勢力を拡大してやな」
「成都にも向かうわ」
「そうするか」
「川も使いますね」
ここでこう言ったのは紅美だった、彼女と白も迎えに来たのだ。
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