夢幻水滸伝
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第二百五十九話 貴州省掌握からその五
「冒険者もちらほらおるな」
「チベットにはですね」
「そや、連中はな」
彼等の話もするのだった。
「まあ別にな」
「手出しはせえへんですね」
「乱暴狼藉を働いてる冒険者は処罰するが」
それでもというのだ。
「そうでもないとな」
「別にええですか」
「そや、何か地下世界の愛ちゃん達がクエスト出して」
冒険者ギルドのだ。
「世界中である秘密兵器を探してるらしいがな」
「古代の兵器らしいな」
真剣な顔でだ、郭が言ってきた。
「物凄い技術の塊の」
「碧ちゃんが探していてやな」
「碧ちゃんはほぼ独立勢力やが」
彼女は彼女で星の者達を連れて活動しているのだ、それで世界中を巡って自分と同じ星の者達に協力することもあるのだ。
「基本愛ちゃん達の勢力に所属してるさかいな」
「碧ちゃんのサポートでやな」
「それでや」
「クエスト出してやな」
「チベットは候補地の一つらしくてな」
その古代兵器のというのだ。
「そやからな」
「冒険者もおるな」
「流石に難所なんであまりおらんが」
それでもというのだ。
「おるわ」
「そやな」
「そやからやな」
「冒険者の存在もや」
「頭に入れて進むべきやな」
「そや、ああした場所でも活動している」
彼等はというのだ。
「連中も大変やけどな」
「仕事やってるな」
「そういうことや」
「冒険者も楽やないですね」
紅美はチベットの様なかなりの高原地帯過酷な自然環境の中でも活動している者達がいると聞いてこう言った。
「ほんまに」
「ああ、流石に少なくてもな」
「それでもですね」
「おることはおってな」
「仕事をしてますね」
「愛ちゃんが出したそれをな」
「地下世界の方から出ていますね」
この世界の地球の地中にある、一つの巨大な大陸が海の中にあるのだ。
「それで来ていますね」
「そや、しかし古代兵器が何かな」
「気になりますね」
「どうもな、ただ冒険者が発見したものは冒険者のものになるか」
「クエストを出した側のものとなりますね」
「この場合は後者やからな」
それでというのだ。
「その兵器はな」
「地下世界のものになりますね」
「そうなるわ」
「左様ですね」
「まあそれは愛ちゃん達の話でな」
それでとだ、施は紅美にあらためて話した。
「自分等はな」
「冒険者の話を頭に入れておいて」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「やっていこうな」
「チベットの掌握も」
「そや、ほな雲南省とな」
「四川省をですね」
「攻めるで」
こう言ってだった。
施は郭と白、紅美に六十万の兵を預け四川省の方に進ませ王は予定通りチベットに三十万の兵で進ませた。
貴州省には二十万の兵を予備として置いてだった。
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