夢幻水滸伝
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第二百五十八話 烏江以東その七
「破壊するで」
「そうして城内に入って」
「城を攻略するで」
「そうしますか」
「そや、総攻撃の準備もしてた」
こちらもというのだ。
「そやからな」
「ここはですね」
「一気に攻めるで」
「僕達も参加して」
「星のモン全員の力も使ってな」
そしてというのだ。
「城壁壊すで」
「そうしてやな」
「城の中に入るで」
「わかったわ」
郭も頷いた、そうしてだった。
施は即座に既に戦力を集中させていた戦力、術や大砲のそれを激流をぶつけた貴定の西の城壁にぶつけた。
そこにさらにだった。
自分達の術や神具も放った、まずは蒲がだった。
五光石を投げた、石は様々な色の光を放ち唸り声をあげてだった。
城壁を撃った、すると城壁は広い範囲で粉々になった。
そこにだった、今度は白の覇王弓から渾身の一撃が放たれ。
城門を消し飛ばした、王も没羽箭を放ち。
城壁の壁をやはり広い範囲で吹き飛ばした、郭は三人の攻撃を見て唸った。
「流石やな、戦略兵器やな」
「そやな、大砲なんかどれだけあってもや」
施も話した。
「神具一つに及ばん」
「そやな、もうこれでやな」
「城に潜入出来る、しかしな」
「まだやな」
「今度は自分がやる、紅美ちゃんは青雲剣を使ってや」
彼女のことも話した。
「そうしてや」
「そのうえでやな」
「兵を率いて突入してもらうが」
「自分がやるな」
「これでな」
こう言ってだった。
施は落日弓を出してそこから次から次に気を放った、すると。
五光石や覇王弓それに没羽箭を遥かに凌駕する一撃が城壁も城門も撃ってだった。
そこにいる敵兵や塔ごと吹き飛ばしていった、そうして瞬く間にだった。
貴定の西は城壁が完全になくなった、そこからは壁から少し距離があったので無事であった市街地が丸見えだった。
それを見てだ、施は笑顔で話した。
「さて、後はや」
「行かせて頂きます」
紅美が応えた、その手には青雲剣がある。
「これより」
「頼むで」
「そして僕もやな」
郭は自分から言ってきた。
「今から」
「そや」
まさにと言うのだった。
「攻めてもらうで」
「ほなな」
「自分は空からや」
郭にはそちらからと話した。
「戦ってもらうで」
「術を中心としてやな」
「紅美ちゃんは先陣で道を突っ切ってな」
街のそれをというのだ。
「敵を北に追いやってそこからや」
「出させるんやな」
「そや、西に行かれるとな」
施はこのことは真剣な顔で話した。
「貴陽に向かわれる」
「あそこにやな」
「あそこに逃げられて守りを固められてな」
そうしてというのだ。
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