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八条学園騒動記

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第六百七十三話 腐れ外道の顔その九

「どうもな」
「気になるでしょ」
「目が笑っていないならな」
 それならというのだ。
「もうな」
「かなりやばいわね」
「要警戒だ、じゃあな」
「見に行くわね」
「そうしよう」
「何もないといいけれどね」
「何もないならそれでいい」
 フックはそれならそれでよしと述べた。
「もうな」
「やっぱりそうよね」
「何かあると問題でな」
「何もないとね」
「それでだ」
「もういいわね」
「本当に何もないのが一番だ」
 フックはまたこう言った。
「本当にな」
「私も同じ考えよ」
 ラビニアも言った。
「やっぱりね」
「そうだな」
「世の中平和ならね」
 それならというのだ。
「安心して学んで働けて」
「世の中を発展させられるな」
「平和な発展こそがね」
 まさにというのだ。
「最高でしょ」
「その通りだな」
「だから連合もよ」
 自分達の国家もというのだ。
「ここまで発展して」
「これからもな」
「そうなるのよ」
「平和、何もないのが一番だな」
「そうよ、階級がなくて」
 そうしてというのだ。
「平和がある」
「そうした社会が最高だな」
「階級も差別もないね」
「それが連合だな」
「そう、そして」
 ラビニアはさらに話した。
「その中で発展するのがね」
「まさに連合でな」
「最高の社会よ」
「俺もそう思う」
「だから兄もないのがね」
「本当に一番だな」
「だからその探偵もね」 
 今怪しいと言っている彼にしてもというのだ、例え怪しくとも何もなければそれで問題は存在しない。そして問題があるとわかるまでは問題なしとなる。
「私が疑っただけならね」
「それでだな」
「いいわ」
「その通りだな、しかしな」
「実際に何かあったら」
「洒落になってないしその探偵の外見聞くとな」
「特に目よね」
 ラビニアはそこから話した。
「それに女の子を見る目も」
「灰色でな」
 フックは今度は色で表現した。 
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