八条学園騒動記
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第六百七十三話 腐れ外道の顔その七
「間違いなくだ」
「やっつけられるわね」
「安心しろ」
フックは強い声で話した。
「何もなければそれでいいが」
「若し何かあっても」
「出来る、しかしそれはな」
フックはあらためて話した。
「俺達が相手に気付かれない」
「それが絶対ね」
「気付かれるとな」
「もう終わりね」
「だからだ」
それでというのだ。
「ここは慎重にな」
「一人でいかないで」
「二人よりも三人でな」
「タムタムも一緒ね」
「そうした方がいい、探偵だな相手は」
「今言った通りにね」
ラビニアもその通りだと答えた。
「それでお顔だけれど」
「詳しく聞かせてくれるか」
「丸い鼻眼鏡かけていて」
まずはこのことから話した。
「団子鼻でね」
「鼻はそんなのか」
「四角めの顔の形でね」
ラビニアは今度はそちらの話をした。
「背はあまり高くなくて髪の毛は白いのが混ざって来ていてね」
「元々の色はどんなのだ」
「黒ね、アジア系の感じが強いお顔立ちで」
それでというのだ。
「前からかなり禿げてるわ」
「そっちの対策はしていないか」
「珍しいけれどね」
この時代での連合ではだ、薄毛が克服されている時代であるが。
「そうした風よ」
「それで目はか」
「感情が見られないで常によ」
「小さい女の子や女の人を見てか」
「全く笑っていない感じよ」
「笑っていないのがポイントだな」
フックはそこを指摘した。
「目が笑っていないのはな」
「悪人の証拠だって言うわね」
「笑ってもな」
例えそうしてもというのだ。
「目が笑っていないとな」
「要注意よね」
「ガチの犯罪者それも凶悪犯はな」
そうした輩はというのだ。
「目がな」
「笑ってないっていうわね」
「だからな」
「あの探偵危ないのね」
「それに善人か悪人勝って仕事じゃわからないだろ」
「何時でも何処でもいい人もいれば悪い人もいるわ」
ラビニアも答えた。
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