八条学園騒動記
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第六百七十三話 腐れ外道の顔その三
「そうしたら?ただね」
「それでもか」
「わかるでしょ」
「かなりやばい奴だからだな」
「一人で見ないことよ」
「一人だと何かされるか」
「ただの変態ならいいけれど」
それでもというのだ。
「これがね」
「頭がよかったりか」
「悪事を何とも思わない奴だったら」
それならというのだ。
「かなりね」
「危ないな」
「だからよかったら」
「お前もか」
「一緒に行くけれど」
こう言うのだった。
「どうかしら」
「お前もか」
「駄目?」
「いいのか」
炒飯を食べつつラビニアに問うた。
「一緒に来ても」
「いいわよ、警棒持ってね」
そうしてとだ、ラビニアは答えた。
「スタンガンにブザーもね」
「持って行くか」
「そうするから」
「俺もそうするか、しかしな」
「女じゃ嫌?」
「ああ」
フックはそうだと返した。
「危ないからな」
「私がっていうのね」
「どんな武器を持ってもな」
それでもというのだ。
「そんな危険な奴のところに行くならな」
「私じゃなの」
「二人だけじゃ駄目だろ」
「じゃあもう一人とか?」
「誰か誘ってな」
そうしてというのだ。
「行くべきだろ」
「それがいいのね」
「多いとな」
フックはそれで行くとどうなるかも話した。
「相手もな」
「警戒するわね」
「大勢でぞろぞろ出て来たらな」
「隠れていても」
「そうなるな、特にな」
「特に?」
「やばい奴はな」
その探偵が危険人物ならというのだ、ラビニアが考える様に。
「警戒するだろ」
「何かを感づかれたって思って」
「そうして警戒されてな」
そうなりというのだ。
「逆に口封じでな」
「やられるの」
「そうなりかねないな」
「あんた随分考えてるわね」
「この前シリアルキラーの本読んだんだ」
フックはその考えていることについて答えた、こうした存在はこの時代にも存在していて本も出ているのだ。
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