おぢばにおかえり
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第七十一話 詰所の中その三十二
「そうだったでしょ」
「はい、確かに」
「それもね」
「ミスですね」
「まともに調べていたのか」
それこそです。
「怪しい人もいるし」
「グリーンウェルとか」
「もう伝説ね」
私がまだほんの子供だった頃です。
「あの人は」
「凄かったですよね」
「もうね」
新一君と一緒に七階のお布団が一杯置いてある物置を見ながら言いました、ここが丁度天井裏になっています。横には映画を上映出来るお部屋もあります。
「あんまりだったから」
「物凄いお金払って」
「中々来ないでね」
「やっと来たと思ったらすぐに帰って」
「引退したからね」
「国際詐欺って言う人いますね」
「そうでしょ」
私もそう思います。
「あそこまでいったら」
「やっぱりそうですよね」
「最悪だったから」
そのどうかという阪神のバッターの助っ人の人達の中でもです。
「全然打たないディアーって人もいたそうだけれど」
「その人も有名ですよね」
「弱い時の助っ人はね」
バッターの人はです。
「それこそね」
「打たない人ばかりですね」
「打たなくて」
打率もホームラン数も打点もどうにもならない位で、です。
「しかもそうしたネタばかり提供する人がいたりで」
「それがそのままチームの順位にもなって」
「いや、凄かったわね」
星野さんが来られるまでです。
「あの時の阪神は」
「投手陣はいいのに」
「それでもだったからね」
本当にです。
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