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夢幻水滸伝

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第二百五十五話 重要な島その十一

「あの浮島攻めるで」
「空船等を使ってですね」
「そや、戦力を降下もさせるが」
 それと共にというのだ。
「空から催眠ガスを撒布してな」
「そうしてですか」
「そのうえでな」 
 軍の将軍の一人に話した、その将軍は魔族の男だった。
「敵の居場所を確認してな」
「そこに撒くのですね」
「そうするで」
 こう言うのだった。
「ええな」
「そうしますか」
「相手は空船の存在は知ってるが使い方は知らん」
 浮島にいるその部族はというのだ。
「どうやら対空攻撃も知らん」
「空から攻め放題ですね」
「そや、これまで空船で何度もあの浮島に使者を送ってな」
 その様にしてというのだ。
「降る様に言って聞かれんで何度か使者が石を投げられたりして攻撃を受けてるが」
「それでもですね」
「空船は睨んでるだけでな」
 見上げてというのだ。
「何もしてこんかった、弓矢を放つ位や」
「そしてそれが届かなかったと」
「それやとな」
「空からの攻撃はですね」
「かなり効果があるからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「空からですか」
「どんどん催眠ガスを撒いて」
 その様にしてというのだ。
「眠らせることもしてくで」
「そうしますか」
「あとや」 
 郭はさらに話した。
「ジャングルの中にあっても上から見たら罠もよおわかる」
「上から見たらほんまによおわかりますね」
 今度は美蓮が応えた。
「確かに」
「そやからな」
「上から常に見てですね」
「罠を確かめてな、空船だけやなくて空を飛べる種族やそうした術に道具も使ってな」
 そのうえでというのだ。
「敵の配置や罠を常に見て」
「進んでいきますか」
「ジャングルの中でも戦い方があるやろ」 
 郭は笑って話した。
「そやからな」
「ここはですね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「空からどんどんな」
「見ることもですね」
「してくで」
「ほなあたし達も空飛べる術使えるので」
「是非な」
「空からですね」
「主にやってこな」
 こう言ってだった。
 郭は浮島を上から見てだった。
 そのうえで敵の配置や状況を観つつだった。
 罠もチェックし催眠ガスを撒いていった。すると近代的な装備を持たない彼等は為す術もなくだった。
 眠りそうして捕まえられていった、その捕まえた者達にだ。
 郭と美蓮は自分達の考えを詳しく話した、縛ったままであったが食事も与え危害は加えず穏やかな口調でそうした。
 そのうえでだ、彼等に言ったのだった。
「一旦仲間達のところに戻してですか」
「そや、全体の半分位捕虜にしたらな」
 郭は美蓮に司令部にしている空船の中で話した。 
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