夢幻水滸伝
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第二百五十五話 重要な島その七
「浮島を攻略していきますか?」
「睡眠ガスか」
「術でも使えますし」
「開発、製造も出来るな」
「あたし錬金術師ですさかい」
「それ言うたら僕も仙術でな」
郭は仙人として話した。
「それでや」
「眠らせることが出来ますね」
「そやな」
「そうした仙術もあるので」
「そうしてくか」
「あくまで抵抗する部族に力技で攻めましても」
「よおないな」
郭もそれはと頷いた。
「確かに」
「しかも複雑な地形ですね」
「尚且つ地の利はあっちにある」
「それやとです」
そうした場所を攻めるならというのだ。
「やっぱりです」
「その方がええな」
「そうですね」
「ほな催眠ガス開発するか」
「それを使ってです」
「敵を眠らせてな」
「眠らせてる間に捕まえて」
捕虜にしてというのだ。
「やっていきましょう」
「そうするか」
「化学兵器の使用はこの世界でも非道ですが」
「催眠ガス位やとな」
「ええですね」
「あかんのは毒ガスや」
「そういうものですね」
「錬金術の毒霧の術との区別がしにくいが」
それでもというのだ。
「やっぱりな」
「毒ガスはあきませんね」
「それと枯葉剤みたいなもんもな」
こちらもというのだ。
「やっぱりな」
「出来るだけですね」
「使わんでな」
そうしてというのだ。
「やってくのがええ」
「そうですね」
「そやからな」
それ故にというのだ、郭はこの世界でも存在する毒ガスについて美蓮に対してさらに話していくのだった。
「絶対にな」
「毒ガスは開発せんですね」
「そうしよな」
「そうですね、ほなですね」
「催眠ガスでな」
これでというのだ。
「あと錬金術にな」
「仙術で、ですね」
「ことを進めてこな」
「ほな」
美蓮は微笑んで頷いた。
「そうしていきましょう」
「その浮島攻略の時はな」
「眠らせて捕虜にしたら」
「戦わんで済むしな」
「手荒にもなりません」
「ええこと尽くめや」
「ほんまそうですね」
「そうしてこな」
「では今から」
「催眠ガスの開発していこうな」
そうして製造していこうというのだ、こう話してだった。
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