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八条学園騒動記

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第六百七十話 戦い終わって日が暮れてその九

「カロリーも消費するし身体も鍛えられるしね」
「いいことだよな」
「それもかなりね」
「君達だって身体動かしてるね」
「ああ、歩いて走ってな」
「そうしてるよ」
 二匹もその通りと答えた。
「そうしたらすっきりするしね」
「気分転換にもなるしな」
「それでだよ、僕もだよ」
 野上君は自分もと話した。
「競技はしなくても」
「トレーニングはするか」
「そうなんだね」
「食べた分は動く様にしてるよ」
 ビールを美味そうに飲んでから話した。
「いつもね。ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「本当に競技はしないね」
 それ自体はというのだ。
「昔からね」
「身体は動かしてもか」
「競技はしないんだ」
「陸上でも球技でも他のものです」
 スポーツはというのだ。
「学生時代も部活は生物部だったし」
「文科系だな」
「それも理系のね」
「そっちでね、身体を動かす部活はね」
「入ってなかったか」
「そうだったんだ」
「うん、文科系でも吹奏楽やワンゲルは動くけれど」
 こうした部活はそうである。
「けれどね」
「野上君は生物部でか」
「部活でも身体は動かさなかったんだね」
「競技だと縛りが出来るからね」
 それぞれの競技のというのだ。
「部活だと自分の好きな様に身体を動かせないから」
「だからか」
「それでなんだ」
 ビールを飲んでから今度はカルビを食べる、ホルモン系だけでなく普通の肉も注文して食べているのだ。
「僕はね」
「競技はしないんだな」
「スポーツ自体は」
「そうだよ、これからもね」
「競技はしないか」
「そうしていくんだ」
「そうだよ、ただ観るのは嫌いじゃないよ」
 そちらはいいというのだ。
「お相撲とかもね」
「ああ、相撲好きか」
「野上君は」
「そういえば相撲観てたな」
「前の場所でね」
「あの大男同士ぶつかり合うのがいいよね」
 相撲のそれがというのだ。 
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