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八条学園騒動記

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第六百七十話 戦い終わって日が暮れてその一

                戦い終わって日が暮れて
 超巨大戦艦は戦いが終わると港に戻った、そして当直の者だけ艦内に残してだ。
 他の者達は勝利を祝って飲みに出た、艦長もそれは同じで。
 当直士官達に後を任せてパブに出て他の士官達に話した。
「任務が成功するとな」
「特に勝つと」
「そうなるとですね」
「こうしてな」
 青ビールを飲みながら士官達に言うのだった。
「パブに入ってな」
「飲むのがですか」
「艦長ですか」
「バーもいいがな」
 それよりもというのだ。
「やっぱりな」
「パブですか」
「こっちの方がいいですか」
「バーよりも」
「気取って飲むのもいいが」
 バーでというのだ。
「こうしてな」
「パブで、ですね」
「気楽に飲む」
「それもいいですね」
「ああ、士官でも誰でもな」
 見ればパブには下士官や兵達もいる、他の艦の者達もいる。
「連合だと好きな場所に行けるだろ」
「それが連合ですよね」
「何といっても」
「好きな場所で好きなものを飲める」
「そうした国ですからね」
「いいんだ、何で士官がパブに入ったら駄目なんだ」
 艦長は逆にそこを問うた。
「バルもな。兵隊はバーに行くなとかな」
「お金あったらいいです」
「好きな場所に行けたらいいです」
「それぞれが好きな場所に」
「そうしたらいいんですよ」
「それがな」
 連合ではそう考えているがというのだ。
「エウロパじゃ違うからな」
「階級社会ってやつですね」
「要するに」
「それですね」
 超巨大戦艦にいる士官達もこう言った。
「あそこ特有の」
「封建的な」
「自由を否定した」
「そんな碌でもないものですね」
「連合は階級がない」
 艦長は笑って話した。
「そして自由の国だな」
「はい、そうです」
「それが連合です」
「自由、平等、博愛、人権、寛容」
「その全部がある国です」
「その連合で誰が何処に行くなとかな」
 そうしたことはというのだ。 
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