八条学園騒動記
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第六百六十九話 勝ったということにしてその十三
「そっちは」
「バーとかで、ですか」
「飲むか」
「たまに」
「たまか」
「結構飲んで食べてで」
野上君は自分の好みも話した。
「それで、です」
「焼肉とかじゃな」
「居酒屋とかパブとか」
そうした店でというのだ。
「一人でもかなり食べて」
「飲んでか」
「そういうのが好きなんです」
「あれか。夕食と一緒にか」
博士はここまで聞いて理解して述べた。
「飲むのか」
「はい、そうです」
「わしも基本そうであるな」
「博士もそうですよね」
「夕食の時にな」
まさにその時にというのだ。
「ワインを楽しんでおるな」
「そうですよね」
「バーでカクテルだけを楽しむ」
「あまり食べないで」
「そうしたのはな」
「博士の趣味じゃないですね」
「飲むのならな」
それならというのだ。
「それだけでは足りぬわ」
「食べもして」
「そしてじゃ」
そのうえでというのだ。
「どっちも楽しむのがな」
「博士のお酒の飲み方ですね」
「そして野上君もじゃな」
「同じじゃな、ではわしは研究所でな」
「クラッカーとサラミ、チーズですね」
「そのうえでな」
この三つを肴にしてというのだ。
「楽しみたい、ただそれが夕食じゃ」
「博士は今晩夕食軽いですね」
実は博士は夕食はかなり食べる方である、三食共しっかり食べてそうして楽しみ栄養補給も行っているのだ。
「そうですね」
「いや、量はおそらくな」
「多いですか」
「そこにサンドイッチも入るであろう」
この食べものもというのだ。
「あとフルーツもな」
「栄養はしっかりですね」
「そうじゃ、食べるならじゃ」
それならというのだ。
「やはりな」
「栄養はですね」
「しっかり摂らんとじゃ」
そうしなければというのだ。
「いかん」
「だからですね」
「量はな」
「しっかりですね」
「そしてその三つの肴と共にな」
それに合わせてというのだ。
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