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夢幻水滸伝

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第二百五十三話 兎族の仙人その十二

「何でもな」
「そうですね、それは」
 美蓮もそれはと答えた。
「何事も油断せず全力でやることです」
「さもないと失敗するわ」
「どんなことでも」
「そやから戦もな」
「全力で行い」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「勝つんや」
「そうしますね」
「それが避けられんのやったらな」
 戦がというのだ。
「そうしてくで」
「ではその時は」
「そや、ただ今はな」
「海南省と壮族自治区をですね」
「掌握してくで」
「そうしますね」
「ベトナムとの境までな」
 そこまではというのだ。
「勢力に収めるで」
「ベトナムには入らへんですね」
「あそこにはもうズーちゃんとホワイがおるやろ」
 二人の星の者達がというのだ。
「そやからな」
「入りませんか」
「下手に入っても揉めるだけやしな」
 衝突の危険があるというのだ。
「施達とことを構えるのにあの二人ともってのはな」
「戦略としてあかんですね」
「そやからな」
「ベトナムには入らないですね」
「そや、ベトナムはベトナムでな」
 美蓮に話した。
「そしてや」
「あたし達はあたし達ですね」
「そうしてこな」
「そういうことですね」
「今の僕等は中国の南や」
「この地域のことに専念することですね」
「そうしてこな」
「では」
 美蓮は郭の言葉に頷いた、そうしてだった。 
 茶を一口飲んでだ、彼にあらためて話した。
「あたしのことをお話してええですか?」
「好きな食べもののこととかか」
「それは杏仁豆腐とマンゴープリンです」
 美蓮は笑って返した。
「それと海鮮炒飯に魚料理です」
「そうか、僕もそういうの好きや」
「好きな男性のタイプは有名人で言うと魯迅さんですね」
「渋いな」
「アメリカ人で言うとマイケル=J=フォックスですね」
「ああいうタイプか」
「日本人ですと大谷翔平さんですね」
 怪物と言っていいこの恐るべき野球選手だというのだ、後世野球ファン達は彼を超人であったと言うであろう。
「あそこまでですと」
「大谷さんは化けもんやな」
「そうですね、立派です」
「何かソフトバンクファンは頭抱えたらしいな」
 二〇一六年優勝を阻まれたからだ、その超人そのものの能力の前に。
「敵としてどうにもならん位強くて」
「敵に回したら怖いですね」
「あんなボール投げて打つからな」
 投打二刀流の話もした。 
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