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身体が弱いと思っているから

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第二章

「手洗いもしっかり」
「マスクも忘れない」
「密も避ける」
「そうしてるのね」
「そうしてね」
 それでというのだ。
「やっていってるわ」
「そうなのね」
「そちらも気をつけてるのね」
「ちゃんと」
「前からそうしてたし」
 手洗いは徹底していた。
「今もね」
「そっちも気をつけてるのね」
「今この県も大変だけれど」
「そうしているのね」
「ええ、ならないことが第一で」
 それでというのだ。
「体調管理もね」
「大事だから」
「それでなのね」
「ちゃんとしてるのね」
「何でもね」
 こう言って徹底した、するとだった。
 県内でパンデミック状態になった、しかし真礼は一切感染せず体調も好調なままだった。それでだった。
 受験になったがそれも頑張れてだった。
「えっ、志望校にトップ合格!?」
「あんたの志望校国立だったじゃない」
「それも有名な」
「そこになの」
「うん、ちゃんと体調管理してたら」
 そうしてとだ、真礼は驚く友人達に微笑んで話した。
「身体壊さなかったし今回パンデミックもなって受けられない子も多かったし」
「それでなの」
「トップ合格だったの」
「そうなったの」
「ちゃんと勉強も出来たし」
 体調を管理していると、というのだ。
「そうなったの」
「そうなのね」
「身体が弱いと思ってるから体調管理しっかりしたら」
「それでなのね」
「体調はよくて」
「受験勉強も出来て」
「合格出来たわ、ただ身体が弱いのは事実だから」
 真礼はさらに言った。
「これからもね」
「体調管理は気を付けていくのね」
「これからも」
「そうしていくのね」
「ええ、それでやっていくわ」
 こう言ってだった。
 真礼はそれからも緻密な体調管理を続けていった、すると大した病気をすることなく長生きすることが出来た。志望校に合格出来ただけでなくそうもなったのだった。


身体が弱いと思っているから   完


                  2022・7・27 
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