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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第三幕その三

「僕も学んでいて今の日本との違いに驚いたよ」
「そうだよね」
「電柱も木製だったそうだし」
「あと灯りは自動に点かずにね」
「人が点けたのよね」
「そうだったね」
「そうだよ、車だって」
 こちらのお話もしました。
「あまりなかったし牛肉だって」
「高級品でね」
「ステーキなんて贅沢の代名詞で」
「皆滅多に食べなかったね」
「すき焼きだってだよ」
 こちらもというのです。
「滅多にだったよ」
「今は輸入肉あるからね」
「食べようと思えば食べられるね」
「ちょっと高い位で」
「それでね」
「ケーキもあまりなくて」
 このスイーツもというのです。
「何かとね」
「違ったね」
「今の日本と」
「あと鯨をよく食べたんだったね」
「その頃は」
「そうだよ、鯨はいいよね」
 先生は鯨肉のお話もしました、それも笑顔で。
「美味しいよね」
「そうだよね」
「鯨いいよね」
「独特の味がするからね」
「さらし鯨もベーコンも美味しいよ」
「お刺身もステーキもね」
「日本が捕鯨を解禁したのはいいことだよ」
 こうも言う先生でした。
「本当にね」
「先生は捕鯨反対言わないからね」
「むしろ賛成だよね」
「日本の捕鯨はちゃんと環境のことも考えて行っているし」
「それで捕鯨も文化だって言ってるね」
「だから僕は一切反対しないよ」
 先生ははっきりと答えました。
「むしろね」
「捕鯨賛成だよね」
「先生はそちらの考えだよね」
「そうだよね」
「そうだよ」
 その通りだというのです。
「僕はね」
「それで鯨も食べるね」
「先生自身も」
「そうしているね」
「そうだよ、鯨のコロだって」
 この部分もというのです。
「美味しいね、おでんに入れたりハリハリ鍋にしたり」
「あら先生通ね」
 お静さんは先生のコロのお話に目を輝かせて応えました。
「コロを知ってるなんて」
「通かな」
「かなりね、外国の人なのにね」
「いや、色々食べていてね」
「コロも食べてなの」
「これはいいなって思ってね」
 それでというのです。
「手に入ったら食べているんだ」
「そうなのね」
「おでんに入れてもいいし」
「ハリハリ鍋もよね」
「いいね」
「外国の人で鯨食べる人もね」
「珍しいんだね」
 お静さんに笑顔で聞き返しました。 
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