夢幻水滸伝
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第二百四十六話 三省併合その八
「義務教育の充実と拡大もです」
「進めてるけどな」
「識字率も上がり」
そうなってというのだ。
「新聞もです」
「よお読まれていってるな」
「そして本もです」
こちらもというのだ。
「多く出回る様になってきています」
「ええことやな」
「そして色々な新聞が出ていますが」
「それぞれの新聞で論調がちゃうな」
「それもおもろいですね」
「ああ、しかしな」
施は顔を曇らせてこうも言った。
「中には質の悪い新聞もあるな」
「イエローペーパーですね」
「所謂タブロイドもな」
そう言っていい新聞も存在しているというのだ。
「あるな」
「そうですね、その記事の内容ときたら」
「偏見や憎しみを煽る様なな」
「事実無根のものばかり書きますね」
「碌でもないこと書いてるな」
「そうした雑誌も出て来ていますね」
「識字率が上がってな」
そうしてというのだ。
「それで新聞や本がよお読まれるのはええことやが」
「民の民度も上がります」
「しかしな」
それでもとだ、施はさらに話した。
「偏見とか憎しみとか煽ってな」
「騒動の元凶になる様な」
「そうしたタブロイドは困ったもんやな」
「新聞の中でもですね」
「どないしたもんや」
「それが私達に好意的でも批判的でも」
その違いはあるがとだ、紅美も言ってきた。五人で手分けをして書類仕事をしていてそのうえで語っていることだ。
「そこが問題やないですね」
「問題はその質や、別に自分のことは何とも書いてええわ」
施は自分への批判はいいとした。
「まともな批判は聞くわ」
「そうしてですね」
「あらためるべき点があればな」
それならというのだ。
「もうな」
「それで、ですね」
「あらためるわ」
その様にするというのだ。
「自分もな、しかしな」
「誹謗中傷はですね」
「誰に対するものでもな」
「許せないですね」
「人の下半身攻める奴はな」
そうした輩はというのだ。
「一番汚い奴や」
「それこそどんな悪事でも行う」
「相手を貶めたいならその下半身を攻めろ」
「それが事実でなくともええですね」
「そうした話は聞いたモンの頭に残る」
イメージそれとしてだ。
「それで言われた相手の評判は絶対に落ちる」
「そうなりますね」
「そやから貶めたいならな」
その音締めたいと思っている相手をというのだ。
「それならな」
「下半身を攻めますね」
「それで確実に落ちる」
そうなるというのだ。
「そやからな」
「効果がありますね」
「しかしそれをやる奴はな」
「絶対にですね」
「信用したらあかん、友達に持ってもあかんしや」
それにというのだ。
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