ドリトル先生のダイヤモンド婚式
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第二幕その九
「神様から見ればね」
「微々たるものですね」
「大谷翔平さんが幾ら怪物みたいでも」
人から見ればそこまで凄くてもというのです。
「神様から見るとね」
「同じですね」
「まして訳もなく尊大な人なんて」
それこそというのです。
「その実はね」
「何でもないですね」
「そうだよ、というか自分をこの世で一番偉いと思ったら」
「あっ、もうその時点で努力しないですね」
「そうした人は最高だと思えば」
それでというのです。
「努力しないからね」
「それで自分が最高なので」
「努力しなくてね」
そうしてというのです。
「そのままずっとね」
「成長しないですね」
「そして他の人はどんどん努力して」
「追い抜かされますね」
「だから日本の学校の先生はレベルがよくないんだ」
「自分は偉いと思ってそこで終わって」
「努力しないからね、それは知識や指導力もで」
先生はさらにお話しました。
「人格もね」
「酷いんですね」
「イギリスにも問題のある先生はいるけれど」
それでもというのです。
「日本は比較にならないね」
「酷い先生が多いですね」
「質も量もね」
悪い意味でというのです。
「世界でも屈指の酷さじゃないかな、だからいい鉄は釘にならないで」
「いい人は学校の先生にならないですね」
「そうかもね、それで尊大になるにはね」
「訳はいらないですね」
「根拠もね」
「そうしたものですね、そのことがわかっていて」
トミーは先生に応えて言いました。
「しかも人のこともわかっていて」
「神様の前では誰も微々たるものだと」
「だからですね、謙虚なんですね」
「だって僕は運動神経ないんだよ」
先生は笑ってこのことをお話しました、自分のそれを。
「全くね」
「スポーツは出来なくて」
「走って最下位以外になったことはなくて身体測定でもね」
こちらでもというのです。
「いつも学年で一番下で球技も陸上もね」
「出来ないですか」
「泳げるけれど遅くて」
それはというのです。
「こちらも最下位以外はね」
「なっていないですか」
「握力も低いし懸垂も出来ないよ」
「一回もですか」
「それで身体も固いんだ」
「本当に運動は苦手ですか」
「スポーツはどれも苦手だよ、歩くことはかなり歩けても」
それでもというのです。
「本当にね」
「スポーツはですね」
「全く何も出来ないんだよ、そんな僕が凄いかな」
「そう思われていますか」
「おトイレも行くしご飯をこぼすこともあるしね」
こうした失敗もするというのです。
「それでどうして偉いか」
「偉くないですか」
「全くね」
そうだというのです。
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