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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第二幕その七

「テレビのそうした人達も同じでね」
「そうした人達は凄く卑しい」
「そうした相なんだね」
「その心が出て」 
 そうしてというのです。
「凄く悪いそうですが」
「僕はなんだ」
「凄くいいそうです」
「顔相はなんだ」
「これだけいい相はです」
 それこそというのです。
「いないとさえです」
「言っていたんだね」
「そうです、人間生まれた時のお顔と」
「あっ、生きてきてね」
「はい、出来ていきますね」
「それが人相、顔相だね」
「そうですよね」
 お酒を飲みながらお話する先生に応えました。
「本当に」
「人間は四十になったら自分の顔に自信を持て」
「リンカーンの言葉ですね」
「これは生き方が出るからね」
「四十位になれば」
「ヤクザ屋さんが皆どうして人相が悪いのか」 
 それがどうしてかも言うのでした。
「それはやっぱりね」
「悪いことばかりしているからですね」
「悪いことばかり考えてね」
「だからヤクザ屋さんは人相が悪いですね」
「皆ね」
「それと同じですね」
「テレビに出ている人達もね」
 コメンテーターや司会者の人達もというのです。
「やっぱりね」
「生き方が出ていますね」
「だからね」
「顔相が悪いですね」
「だからリンカーンの言葉は正しいよ」
「四十歳位になりますと」
「生き方が出て来るよ、元プロ野球選手でね」
 先生は今度はそちらの人のお話をしました。
「そのヤクザ屋さんみたいな外見で覚醒剤で捕まった人がいるね」
「入れ墨まで入れている」
「あの人も最初はね」
 先生はご自身のスマートフォンを出しました、そしてそのスマートフォンでその人の画像を出してトミーにお話しました。
「こうだったんだよ、高校時代は」
「うわ、素朴ですね」
 トミーはその頃のその人を見て驚きました。
「別人ですね」
「それで西武に入団した時はね」
「好青年ですね」
「それがだよ」 
 画像をどんどん紹介していきます。
「この通りね」
「おかしくなっていっていますね」
「途中から物凄く人相が悪くなっているね」
「外見も」
「そしてだよ」
「今はああですね」
「これこそね」 
 まさにというのです。
「生き方がね」
「出ていますね」
「それでだよ」
「ヤクザ屋さんみたいになっていますね」
「そうだよ、これこそね」
「悪い意味でのサンプルですね」
「もう見るに堪えないよね」 
 先生はトミーにお顔を曇らせて言いました。 
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