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夢幻水滸伝

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第二百四十六話 三省併合その三

「そうしよな」
「それでは」
「またな」
 王に笑顔で言ってだった。 
 施はその場に白澤を出してその背に乗ると空を駆った、王はその彼を手を振って送ると周りの者達にこれからは施の下に入り彼と共に世界を救うことを宣言した。
 施は言うと別れると休むことなく術も使って武漢に来た、その武漢に着くと白澤は主に対して話した。
「いや、まさに疾風の如くですね」
「そやろ、今はな」
「素早く動いてですね」
「郭達が動く前にな」
「三省を掌握して」
「三人を仲間にしてな」
 そうしてというのだ。
「確かな有利を手に入れる」
「それが戦略ですね」
「そや、広東省や福建省を先に手に入れることも考えたけどな」
 それでもというのだ。
「自分と白だけでな」
「郭様とですね」
「それに美蓮ちゃんともなるとな」
「戦力的に拮抗しているので」
「激しくてや」
 そうしてというのだ。
「長い戦になる」
「その危険がありますね」
「それで三人を味方にしてへんとな」
「お三方も敵になるかも知れない」
「そやからな」
 こうしたことも考えられるからだというのだ。
「ここはや」
「三省とお三方を加える」
「そうすることがええと思ってな」
「今はですね」
「素早くや」
「動かれていますね」
「そういうことや、それで武漢に着いた」
 この街にというのだ。
「それでや」
「今度はですね」
「紅美ちゃんに会ってな」
 その彼女にというのだ。
「仲間にするで」
「そうされますね」
「今からな、ほな会おうな」
 その彼女にとだ、こう話してだった。
 実際に彼女のところに赴き彼女がいる官邸の門番の兵達に事情を話して彼女と会った。そうしてであった。
 彼女に自分の考えを話すとこう言われた。
「わかりました、ただ」
「自分とやな」
「剣を交えて」
 そうしてというのだ。
「決めたいとです」
「そう言うんやな」
「はい。それで頼みます」 
 施に対して静かな口調で述べた。
「これから」
「わかった、ほなな」
「お願いします」
「ではな」
 はじめようとだ、施は紅美に応えてだった。
 そうして官邸の中にある道場で紅美と対峙した、紅美は自身の神具である青雲剣を出してから施とお互いに礼をしてだった。
 その神具を手に施に向かった、その彼女を。
 施は如意棒を右手に出してだった。
 それを振り下ろして一撃を浴びせた、その一撃を。
 紅美は青雲剣で防いだ、そのまま突進しバーバリアンの巨体で体当たりを浴びせた、それで吹き飛ばしたかに見えたが。
 施の姿は消えた、紅美はそのまま突っ込んでいったが。
 その中で姿勢を変えて道場の壁にだった。
 両足で飛び蹴りを浴びせる形で真逆の方向に頭から飛んだ、そこに上から来た施に空中で如意棒の攻撃を防ぎ。 
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