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夢幻水滸伝

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第二百四十四話 上海を手に入れその十四

「有り難いって思ってます」
「そやねんな」
「はい、ほなですね」
「これからはな」
「二人でやっていきますか」
「何事もな、江蘇省と浙江省にな」
 それにとだ、施は白に微笑んで話した。
「そしてや」
「上海も加わりましたね」
「少なくともこの世界の中国においてはかなりの豊かさや」
「中国でもかなり豊かな省が二つです」
「そして世界屈指の豊かな街もや」
 その上海もというのだ。
「ある、その豊かさもな」
「力ですね」
「その二つの省と上海を土台にして」
 そうしてというのだ。
「まずは中国の南をや」
「統一していきますか」
「そう考えてる」
 まさにというのだ。
「今はな」
「そうですか、中国の南の統一ですか」
「二つの省と上海を軸にして広東省や福建省もや」
 そうした省もというのだ。
「手に入れていきたい」
「沿岸部ですか」
「そや」
 まさにそこをというのだ。
「まずはな」
「中国の豊かな地域からですね」
「手に入れていきたい、そして江西省や安徽省といって」
 施は白に己の戦略をさらに話した。
「四川省もな」
「手に入れるのですね」
「そして雲南省とかもな」
「掌握してですね」
「淮水から南はな」
「手に入れますか」
「民にして八億になるな」
 民の数の話もした。
「そやな」
「かなりの勢力になります」
「まずはそうなるで、既に一億以上の人口を擁してるが」
「それで満足せずに」
「中国の南を統一してな」
「八億ですね」
「そこから中国も統一してな」
 さらにというのだ。
「それでや」
「中国自体の力もですね」
「使う様にするで、少なくとも今位やとな」
 今の自分達の勢力ではとだ、施は白に話した。
「この世界を救うことはな」
「無理ですね」
「とてもな」
「それはその通りですね」
 白も否定せずに答えた。
「ほんまに」
「自分もそう思うやと」
「多くの星の人は思ってるみたいですけど」
 出された茶を飲みつつ述べた。
「やっぱりまずは世界をです」
「統一することやな」
「今私達はそれぞれ分かれてますが」
「それを一つにしてな」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「さらにです」
「勢力を拡大することやな」
「はい」 
 それが大事だというのだ。
「ほんまに」
「そういうことやさかいな」
「施さんもですね」
「まずは中国の南、そして中国をな」
「統一しますね」
「それを目指すで」
 こう言うのだった。 
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