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夢幻水滸伝

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第二百四十四話 上海を手に入れその八

「これからはや」
「二人でじゃな」
「やってくわ、江蘇省と浙江省が一緒になったら」
「物凄い豊かじゃな」
「中国屈指や、それでや」
「その豊かさでもじゃな」
「これからはな」
 まさにとだ、施は碧に話した。
「武器にしてく」
「そうしてくな」
「そうや」 
 こう言うのだった。
「それで今度白ともな」
「直接会ってか」
「一緒にやってくことをな」
「確かにするな」
「そや、そしてや」
 さらにというのだ。
「他の省にもな」
「勢力を拡大するのう」
「そうしてくわ」
「そや、そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「まずは中国の南をや」
「統一するな」
「そうや、淮水から南をな」
「そして中国の北じゃな」
「そうしてくわ」
「そうか、ほなわらわはこれで地下世界に帰るが」
 碧はワインを飲みそれと共に桃饅頭を食べつつ話した、菓子は他にはマンゴープリンもあり施はそちらも食べている。
「健闘を祈るで」
「こっちもな」
「次に会う時は敵同士かも知れんが」
「それでもやな」
「この世界と民の為にな」
「共に頑張っていこな」
「そうしよな、そしてな」 
 それにというのだ。
「何時かは完全にな」
「仲間にじゃのう」
「なろな」
「その時も楽しみじゃ」
 碧は笑顔で述べた。
「ほんまにのう」
「そやな、しかし起きた世界でもそやが」
「今度は何かのう」
「ええ飲みっぷりやな」
 よく飲む碧に笑って言った。
「実にな」
「何しろ広島生まれじゃ」 
 碧はも笑った、そうして応えた。
「だからじゃ」
「広島はよお飲む場所か」
「日本の中ではのう、そやからじゃ」
「自分もよお飲むか」
「そうじゃ、酒は飲め飲めじゃけえ」
「それは黒田武士やろ」
 マンゴープリンを食べつつ突っ込みを入れた。
「そやから福岡や」
「そうやが広島もや」
「よお飲むんか」
「そや」
 実際にというのだ。
「そういうことや」
「そうなんやな」
「基本日本酒やが」
「ワインもやな」
「好きじゃ、それでおつまみはな」
「わかってる、海の幸やな」
「瀬戸内ののう」
 この海の産のというのだ。
「それがじゃ」
「一番やな」
「地下世界では色々食べちょるが」 
 それでもというのだ。 
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