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おぢばにおかえり

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第六十九話 先輩達と会ってもその四十八

「けれどいい人もそうでない人もいて」
「生き方だってわかりました」
 人はというのです。
「それで学歴もどうも」
「関係ないっていうのね」
「学歴あってもどうもって人いますよね」
「それはね」
 私も否定出来ませんでした。
「そうした人もね」
「それでわかったんで」
「それでなのね」
「僕は生き方だと思います」
「新一君そうした考えも持ってるのね」
 このことは私も素直に感心しました、あらためてそうした一面もある子なんだってわかりました。
「そうなのね」
「はい、いい人も悪い人も見てますと」
「それでわかるわよね」
「人間家とかじゃないですね」
「生き方なのよ」
「それでどうかですよね、つくづく思います」
「阿波野君凄いね」
 白石さんがここでまた言ってきました、さっきから思っていましたがこの人はとてもいいタイミングで言葉を出してくれます。
「まだ高校生なのにそうしたことがわかってるなんてね」
「親戚とか中学校とかで」
「色々な人に会って来たからだね」
「はい」
 いい人にも悪い人にもというのです。
「悪い人を見てああはなるまいと思って」
「いい人はこうありたいってだね」
「思いまして」
「いいことだよ、これはいい会長さんになるね」
「ううん、そう言われますと」
 私は白石さんのそのお言葉に思いました、それで言いました。 
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