夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百四十三話 一つの省だけでなくその四
「水軍をさらに強くするで」
「そうしますね」
「ではですね」
「彼等は倒しますか」
「その後で自軍に加え」
「戦力としますか」
「そうするわ、屑は成敗するが」
そうするがというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「賊でも悪くない者は加える」
「そうしていきますね」
「これまで通りな、ほな戦うで」
水軍そして空船を用いてとだ、こう話してだった。
施は準備が整うと即座に空船に乗って出撃した、そのうえで川賊の本拠地に急襲を仕掛けた。だが敵は既にだった。
備えをしていた、それで迎え撃たんとしていた。施はそれを見て空船に乗っている兵達に話した。
「ほな自分が仕掛けるで」
「そうされますか」
「この度は」
「これを使ってな」
落日弓を構えて述べた。
「先制攻撃を与える」
「そうされますか」
「まだ間合いはかなり開いています」
「十キロは開いています」
「それでもですね」
「この弓は普通の弓やないからな」
施は周りの兵達に話した。
「それだけ開いていてもや」
「敵を攻撃出来る」
「そうですね」
「だからこそですね」
「ここはですね」
「一撃を浴びせる、その一撃でや」
それでというのだ。
「敵に致命的な一撃を与えるで」
「最初にですね」
「そうされますね」
「その落日弓で」
「そうされますね」
「そうするわ」
こう言ってだった。
施は弓を構えそうして矢を放った、彼自身の気が矢となりそうしてその一撃が広いへの衝撃波となってだった。
川賊達出撃の準備を整え港を出ようとしていた彼等を港ごと撃った、すると。
多くの船が壊され賊達は吹き飛ばされた、施はその状況を見て言った。
「よし、これでや」
「はい、敵は倒されました」
「致命的な一撃を受けました」
「それではですね」
「これよりですね」
「敵に攻撃を仕掛けてや」
落日弓の一撃で崩壊状態となった彼等にというのだ。
「捕らえるで、そしてや」
「はい、港も占拠し」
「我々のものとしますね」
「そして死んだ者達も蘇らせ」
「そうしてですね」
「川賊達を入れますね」
「そうするで」
こう言ってだった。
施は港を攻めてそこを占領した、そして賊達を全て捕らえて港に入ってそこで彼は兵達に対して告げた。
「川賊達は全て軍に入れる、そしてな」
「そうしてですね」
「その中で厳しい訓練と軍律で整え」
「将兵としますね」
「その様にしますね」
「そや、そうする」
こう言うのだった。
ページ上へ戻る