夢幻水滸伝
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第二百四十二話 南京に出てその九
「頼りになる、かつです」
「敵わんと見てな」
「自ら降りますね」
「そやな」
「有り難いことです」
「そやな、しかしな」
施は市長に笑みを浮かべつつも真面目な声で述べた。
「まだ江蘇省も多くの勢力があるしな」
「ここでよしとはならないですね」
「そや」
まさにというのだ。
「ほんまにな」
「だからこの状況でよしとせず」
「そしてな」
「まずはですね」
「このまま勢力を拡大させて」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「さらにですね」
「他の星のモンも勢力を拡大させてるし」
「そうした勢力ともですか」
「どうするかをな」
このことをというのだ。
「考えていかなあかんし」
「現状に喜ばず」
「勢力をさらに拡大させてくで」
「わかりました」
市長は施に確かな声で頷いた。
「それでは」
「そうするで、そしてな」
「そして?」
「こちらに入った街や村も治めていってるな」
「はい、左様ですね」
「ただ勢力に加えるだけやない」
「豊かにもしますね」
「そうする、そしてな」
それでというのだ。
「国力も高めるで」
「南京もですね」
「そや、あと市長や村長は選挙で選ばせるにしても」
こうも言うのだった。
「あかん市長や村長でもやっていける様にな」
「そうしますか」
「そや、統治の仕組みを整えてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「治めるのですか」
「官僚機構を整える」
その様にするというのだ。
「それやと多少あかんのがトップでもや」
「治められますか」
「そしてええのがトップになったらな」
「その能力を遺憾なく発揮出来る」
「そうなるさかいな」
それでというのだ。
「ここはな」
「統治の仕組みも整えますか」
「それぞれの街や村を治める為の、あと勢力全体でもな」
「統治の仕組みを整えますか」
「そうするわ、そうしたものを整えて」
そうしてというのだ。
「治めてくで」
「わかりました、それでは」
「そうして江蘇省を掌握して」
「南京とその周辺だけでなく」
「そや、あと軍は自分が率いてな」
そうしてというのだ。
「そしてな」
「そうしてですか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「軍の仕組みもや」
「整えますか」
「そうしてくで」
「一つの街からですね」
「まずは一つの省を治められる位でな」
そのレベルでというのだ。
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