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おぢばにおかえり

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第六十九話 先輩達と会ってもその四十四

「一体」
「制服姿と法被姿は見ましたけれど」
「あとおつとめ着を着てる時もよね」
「はい、ですが私服姿はあまりなので」
「今私服でしょ」
 振袖からそちらになりました。
「こうしてね」
「スカートないですよね」
「だからいつもひのきしんがあるから」
 だからです。
「動きやすい様にね」
「おみちの人はズボンが多いんですね」
「そうなの」 
 このことはおみちの人なら誰でもです。
「私にしてもね」
「そうなんですね、ズボンはいいとして」
「それでもなのね」
「先輩の色々なファッション見たいですね」
「そうなのね」
「ですから」
 私ににこにことして言ってきます。
「色々なファッション期待しています」
「色々っていうけれど」
 正直そう言われてもです。
「私そんな服持ってないわよ」
「そうですか?」
「ええ、あとお洒落とかしないし」
「そうなんですか」
「だって服は信者さんからの頂きものだから」
 それで、です。
「もう頂いたものは何でも着るのが教会だから」
「それで、ですか」
「私お洒落とかはね」
「されないですか」
「そうよ」
 実は下着は自分の好みですが派手な下着は一切持っていません、色もデザインも地味なものが好きです。 
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