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オズのホボ王子

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第八幕その八

「かなり色々な場所にいるよ」
「日本にはいないけれど」 
 恵梨香はお国のお話からはじめました。
「そうよね」
「アメリカ大陸だとピューマやジャガーだけれど」
 ジョージも言います。
「本当に色々な場所にいるね」
「それだけ色々な場所に適応出来るってことだね」
 王子は五人にこう答えました。
「大型のネコ科の生きものは」
「森でも山でもですね」
「それで寒い場所でも暑い場所でも」
「本当に何処でもですね」
「何処でも暮らせるんですね」
「そうなんですね」
「狼もそうだけれどね」
 この生きものもというのです。
「色々な場所にいるね」
「確かにそうですね」
「狼もそうですね」
「色々な場所にいますね」
「森でも平原でも」
「それで寒い場所でも暑い場所でも」
「外の世界でもそうらしいしね」 
 それでというのです。
「オズの国でもね」
「そうですね」
「オズの国でもそうで」
「色々な場所にいますね」
「大型のネコ科の生きものも」
「そして狼も」
「こうした生きものは適応性が高いんだよ」
 教授がお話してきました。
「生きものとしてね」
「だからですか」
「色々な場所で暮らせるんですか」
「地形や気候に関わらず」
「適応して」
「暮らせるんですね」
「そうなんだ」
 まさにというのです。
「だからこうした生きものはオズの国でもよく見るんだ」
「それでここにも豹がいるんですね」
「そうだよ」
 教授はジョージにその通りだと答えました。
「そういうことだよ」
「そうなんですね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「ウンピョウは豹と近いよ」
 そうした生きものだというのです。
「それはわかるね」
「はい、それはもう」
「外見を見ればね」
「すぐにわかりますね」
「イヌ科やネコ科の生きものは適応能力が高いからね」
「色々な場所にいられるんですね」
「そうだよ」
 こうお話するのでした。
「こうした生きもの達はね」
「そういえば狐や狸もイヌ科だね」 
 モジャボロが笑顔で言いました。
「そうだね」
「その通りだよ」
「彼等も分布が広いね」
「そうだね」
「オズの国でも各地にいるね」
「そうだね」
「そう考えると」
「彼等の適応能力の高さがわかるね」
「僕もね」 
 モジャボロは教授に笑顔で頷きました。 
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