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夢幻水滸伝

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第二百四十一話 黄河の力でその三

「中国の料理は色々食材使うけどな」
「乳製品は昔からあまり、ですね」
「あることはあってもな」
「蘇とか醍醐とかな」
「けど普通のもんやないです」
 あくまでというのだ。
「そうです」
「そやな」
「チーズは店で普通に売られていても」
「牛乳もな」
 売られていること自体は売られているのだ、そして味あわれてはいるのだ。
「それでもな」
「中国の料理には使いません」
「そやな」
「ワインにはチーズですが」 
「合うな」
「そうですが」 
 それでもというのだ。
「しかしです」
「今この場にないし」
「ほんま料理には使いません」
「中国ではな」
「中国は広いですが」
 それでもとだ、郁も話した。郁は呉と共に桂花陳酒を飲んでいる。
「しかしでし」
「遊牧民は食ってもや」
「それでもです」
 それがというのだ。
「中国の料理として定着はしてません」
「食材としてもな」
「どうしても」
 これがというのだ。
「そうなってますね」
「そやな、まあそれでもな」
 こうもだ、羅はワインを飲みつつ話した。
「ワインは中国の料理にも合う」
「そのこと自体は確かです」
「そや、こんなええ酒もそうはないわ」
「これからも大いに造っていきましょう」
 こう言ったのは巴だった。
「是非」
「そうしたら産業にもなるしな」
「そうもなってです」
「民が潤って勢力もそうなる」
「どんどん造っていきましょう」
「産業は多いくてしかも栄えてるのに限る」
 羅は政として述べた。
「ほんまにな」
「その通りですね」
「ほなな」
「ワインもですね」
「どんどん造るで、あと我等も酒はかなり飲むが」
 ここで羅はこうも言った。
「日本の綾乃ちゃんはこんなものやないらしいな」
「あの娘はちゃうぞ」
 魯が真顔で言ってきた。
「伊達に神具の一つに八岐大蛇がおらん」
「あの大蛇も酒好きやったな」
「酔ったところを倒された位や」
 日本神話のこの話もした。
「そやからな」
「綾乃ちゃんもやな」
「あの娘も酒豪でな」
「無茶苦茶飲むな」
「幾ら飲んでも酔わん」
「ざるやな」
「うわばみどころかな」
 それよりも上でというのだ。
「それ位飲むわ」
「そやな」
「それでや」
 魯はさらに話した、かく言う彼も飲んでいる。そして餅も食べている。
「エカチェリーナちゃんもな」
「飲むか」
「タゴールもや」
「神星、三極星は全員酒豪か」
「まさにな」
 そうだというのだ。 
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