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オズのホボ王子

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第六幕その十一

 次の目的地に向かうことにしました、ですが。
 道を歩きつつです、王子はにこにことして言いました。
「いや、素敵な旅だね」
「招待も順調で」
「色々な場所に行って」
「色々な人に出会えて」
「色々なものも食べられて」
「そうしてですね」
「本当にそう思うよ」 
 ジョージ達五人に言います。
「僕達はね」
「素敵な旅をしていますね」
「そうして楽しんでいますね」
「皆で」
「そう思うと幸せですね」
「最高ですね」
「本当に最高だよ、もう心が弾んで」
 そうしてというのです。
「うきうきしているよ」
「お顔がそうなっているね」
 モジャボロが王子のお顔を見て言いました。
「まさにね」
「うきうきしているんだ」
「もう天にも昇る様な」
 そうしたというのです。
「お顔になっているよ」
「そうなんだね」
「本当に最高の旅だね」
「そう思っているよ」 
 心からという言葉でした。
「実際にね」
「やっぱりそうだね」
「うん、それと」
 王子はモジャボロに言いました。
「最高の気持ちはね」
「これからもだね」
「続くね」
「最高の最高、最高と思っても」
 今の時点でというのです。
「さらにね」
「上があるね」
「幸せには限りがないから」 
 だからだというのです。
「絶対にだよ」
「もっと幸せになって」
「パーティーは」
 それが行われる時はというのです。
「絶対にだよ」
「今以上に幸せになって」
「そしてね」
「その幸せがだね」
「さらにだよ、空は何処までも高く続いていて」
「幸せもだね」
「そうだよ」
 こう言うのでした。
「絶対にな」
「その通りだよ」
 教授が笑顔で言ってきました。
「空の高さには限りがないね」
「そうだね」
「もうそれこそ」 
 まさにというのです。
「高くなっていって宇宙にまで至って」
「さらにだね」
「続いているからね」
「際限がないね」
「逆に下は」
 不幸はといいますと。
「地底には限りがあるね」
「地球の核に至るからね」
「不幸はそうだよ、しかしね」
「幸福はだね」
「空に限りがない様に」
「何処までもだね」
「あるよ、人間の成長は無限で」 
 そしてとうのです。
「幸せもね」
「無限だね」
「もうこれ以上の幸せはないと思っても」
 それでもというのです。
「きっとだよ」
「さらにだね」
「上があるんだ、だから今最高と思っても」
「まだだね」
「幸せを求めていいし求めたら」
「得られるんだね」
「きっとね」
 そうなるというのです。
「そうしたものだよ」
「だから僕も」
「うきうきしていてもね」
「最高と思わないことだね」
「さらに幸せになるんだ」
「それを目指すよ」
 王子は誓いました。
「皆と一緒にね」
「自分だけ幸せになろうと思ったら」
 どうかとです、モジャボロは言いました。
「もうね」
「それはだね」
「そう、限界があるしやがて皆からね」
「自分だけになるとね」
「よく思われないよ」
「だからだね」
「オズの国は皆がそうしているけれど」
 モジャボロは笑顔で言いました。
「皆で幸せになる」
「皆と一緒にね」
「そうなればいいんだ」
「そうだね、それじゃあ」
「うん、一緒にね」
「幸せになろうね」
 こうお話してでした。
 王子は皆と一緒に先に進んでいきます、そうしてパーティーに人を招待していくのでした。 
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