オズのホボ王子
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第六幕その九
「最近お料理にも凝っていてね」
「それでだね」
「サラダもピザもスパゲティもね」
「そしてラザニアもだね」
「タルトはお店のものだけれど」
それでもというのです。
「ワインやジュースもね、けれど」
「それでもだね」
「他のものは私が作ったんだ」
そうだというのです。
「それではね」
「これからだね」
「一緒に食べよう」
「それではね」
こうお話してでした。
皆でテーブルに着いていただきますをして食べはじめました、モジャボロの弟さんはペスカトーレを食べて言いました。
「うん、アルデンテだね」
「確かに」
教授もペルカトーレを食べて頷きます。
「この味はね」
「そうだね」
「茹で加減もいいし」
「ソースの味付けもね」
「いいね」
「大蒜もオリーブも利かして」
「本当にね」
二人で食べながらお話します。
「美味しいね」
「そうだね」
「他のお料理も美味しいですよ」
恵梨香はサラダを食べて言います。
「ドレッシングも素敵な味で」
「ええ、このサラダ美味しいわ」
ナターシャもサラダを食べて言います。
「レタスにセロリ、トマトも新鮮でね」
「このドレッシングはイタリアンだね」
神宝はドレッシングが何かを指摘しました。
「そうだね」
「新鮮で丁寧に切られたお野菜にまんべんなくかけられたドレッシング」
カルロスも言います。
「いい組み合わせだよ」
「こんな美味しいサラダを食べられるなんて」
ジョージもにこにことしています。
「嬉しいよ」
「そうね、ピザも素敵な味だし」
王女はこちらを食べています。
「ミュージッカーは料理上手ね」
「いや、音楽もよくて」
王子はラザニアのチーズとトマトの味を楽しんでいます。
「お料理もなんだね」
「最近そうなったよ」
実際にとです、ミュージッカーは答えました。
「私はね」
「興味を持って作る様になって」
「そうしてなんだ」
まさにというのです。
「出来る様になったんだ」
「そうなんだね」
「いや、自分でもここまで上手に出来るなんて」
歌って言います、この辺り流石はミュージッカーです。
「思わなかったよ」
「音楽は好きでも」
「お料理が出来るなんてね」
「音楽とお料理は別だからね」
「全くね、だからだよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「意外で」
「驚いているよ、けれど作ってみると楽しくて」
そしてというのです。
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