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夢幻水滸伝

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第二百四十話 退治し迎え入れその四

「そして正直な存在が多いキリスト教の天使達ですら」
「知らんって言うな」
「そのことを見ますと」
「高位の存在も知らん」 
 人より上位である彼等もというのだ。
「巨人の実態はな」
「そしてこの世界の危機も」
「そやな、しかしな」
「そのことはですね」
「これからも調べてな」
「神仏に聞いていきますね」
「そうするな、そうすればな」 
 それでというのだ。
「何時かはわかるやろ」
「そうですね、では」
「調べていこうな」
「そして聞いていきましょう」
「巨人のことにな」
 それにというのだ。
「世界を襲う驚異もな」
「そうしていきましょう」
「是非な」
「巨人が出たらでしね」 
 郁はこの場合のことを話した。
「その時はでしね」
「そや、残ってるモンがな」
 星の者のうちでというのだ。
「是非な」
「退治しますね」
「出て来たらな」 
 その時はというのだ。
「そうするで」
「わかったでし」
「そういうことも踏まえてな」
「モンスターの征伐にかかりますね」
「ああ、これからな」
 こう言ってだった。
 三人は実際に術も駆使してそれぞれの浮島に軍や冒険者を送ってだった。
 モンスター退治に取り掛かった、時には三人も出陣してことにあたった。そうして暫くことを進めていると。
「かなり減ったな」
「はい、普通程度になりましたね」
 巴は呉に洛陽の官邸の中で話した。
「そうなりましたね」
「そやな」
「ええことです」
「やっぱり仕事をしたらな」
「物事は解決します」
「何もせんと何も進まんが」
 それでもというのだ。
「ちゃんとしたらな」
「進んでいきます」
「そやな、正直どの浮島もかなり出ていてな」
「解決は困難と思われましたね」
「けどそれがや」
「はい、ことにあたるとです」 
 政としてそうすればというのだ。
「この通りです」
「ちゃんと解決してきてるな」
「あと少しでしね」
 郁は目を笑わせて述べた。
「標準の数に至るでし」
「そこで成功ということでな」
「収めるでしね」
「獣もモンスターも増え過ぎるとあかんが」
 呉はその郁にこう返した。
「おらん様になってもな」
「問題でしね」
「生態系やからな」
「モンスターもその中に存在しているでし」
「捕食者がおらん様になったらな」
「草食動物が増え過ぎてでし」
「それで田畑も環境も荒らすさかいな」
 そうなるからだというのだ、この世界においてもそうした問題が起こっている地域があり彼等もわかっているのだ。 
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